「考える力」や「集中力」が身に付くからと、子どもの習い事として囲碁教室をお考えの方もいるのではないでしょうか。
東京都内で多数の囲碁教室を展開する碁縁株式会社では、子ども一人ひとりにあった内容で個別で指導する「碁縁こども囲碁教室」を運営しています。
そこで今回は、代表取締役の王 唯任さんに「碁縁こども囲碁教室」の指導内容をメインにお話を伺いました。
子どもに囲碁を習わせたい方、子ども向け囲碁教室をお探しの方は、ぜひご覧ください。
少人数制の個別指導をおこなう碁縁こども囲碁教室
ー本日はよろしくお願いします。早速ですが「碁縁こども囲碁教室」の指導内容について教えてください。
王
唯任さん(以下、王):「碁縁こども囲碁教室」は、4歳から中学生までを対象に、少人数制の個別指導をおこなう囲碁教室です。
対象年齢を4歳からとしていますが、基本的に一人で座ってお話を聞けるお子さんでしたら大丈夫です。今ですと年中のお子さんが2人在籍していますね。
最初に保護者の方とカウンセリングをおこなうのですが、お子さんのどういう能力を伸ばしたいのかを必ず聞きます。「集中力」や「考える力」など、ご家庭によってさまざまですが、親御さんがリクエストされた能力が伸びるよう、重点的に指導していく形になります。
先生1人につき生徒5人までを教える少人数制の個別指導ですが、 囲碁を通じて人間性も育っていってほしいと思っていますので、お子さん一人ひとりにあわせて、きめ細かな指導を心がけています。
教室は2コマ制になっていまして、1部が13時から14時半まで、そのあと2部も同じく1時間半のレッスンがあります。
最初は子どもの集中力が続くか心配で1コマだけにする方もいますが、子どもたちは集中して楽しく囲碁をやってるので、2コマ取る方が多いですね。年長さんたちも、2コマ集中してなさっていますよ。
ー教室に通われているお子さんの反応や感想はいかがですか?
王:親御さんから「すごく控えめな子だったのが、囲碁をやって自信がつくことで自分から積極的に取り組むようになった、いろんな挑戦をするようになった」という声を聞きますね。そういう話を聞くと私たちも嬉しいですね。
指導するうえで、たとえば自信のない子だったら自信をつけられるような教え方をしたり、最初は敢えて負けたりっていうことをするんですね。そして褒めることでだんだん自信がついていきます。
逆に囲碁が強くてちょっと天狗になってる子には、私たちは負けないですよ(笑)。こちらが負けるとどんどん調子に乗ってしまいますので。そういうときは、最初からこちらが勝ち、そのあとなぜ負けたのか、勝つコツを教えます。そのあと、教えたやり方をしてくれたら、こちらが負けてあげます(笑)。
お子さんが自信を持ちすぎても良くないし、逆に負けたときには原因を追求して、解決方法を見つけてあげて、勝てることがわかるように導いていきます。そうすると、そのお子さんは「応用する力」や「考える力」が身に付きますね。
囲碁の効能については、次の4つが挙げられます。
このように囲碁はさまざまな能力が身につくことから、近年、教育の分野でも多数取り入れられています。
小学校の放課後におこなわれるスクール活動や、四谷大塚、日能研などの進学塾、花まる学習会などの幼児教室でも、子どもの能力向上のために囲碁を導入しています。
また、大学においては、論理的思考力、物事を俯瞰して考える能力などが注目され、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶応大学、青山学院大学、九州大学など、全国40か所以上の大学でも正課として導入されているんですよ。
ー囲碁に詳しくなくても、親御さんがお子さんにさまざまな力を身に付けさせたくて教室に通われる場合もありますか?
王:はい、いらっしゃいますね。囲碁をやると頭が良くなるというイメージがあるようで、「じゃあ子どもにやらせてみようか」と来られる方もいます。
私たちの教室は少人数で指導しますので、1クラス20人くらいいるような大人数の教室に通っていて、合わないと感じたお子さんが個別指導を求めて来られる場合が多いですね。
大人数の教室だと基礎などを教えないことがあったり、子ども同士で打たせてそれで終わりだったりするところもあります。勝てる子ならいいのですが、ずっと負け続けてる子は自信がなくなっちゃうんですね。
そういう子たちが私たちの教室に来ることが多く、実際に個別で指導することによって、その子が自信を取り戻すことは多々あります。
顕著な例を挙げると、最初来たときは20級だったのが、実力と自信をつけて、半年で2段になったというケースですね。また、最近では、毎週教室に来てくれていた子が、小学生の大会で全国優勝を果たしました。1年前にはまだ2段だったので、目覚ましい上達ぶりです。
子どもはちょっとのきっかけで変わりますので。私たちも子どもが成長していく姿を見ると嬉しいですし、親御さんもすごく喜んでいましたね。
初回体験は1,500円から前日まで予約可能
ー今後開催されるイベントや体験会などありましたら教えてください。
王:イベントの予定はありませんが、実際に教室に来ていただいて、囲碁を体験してもらってから入会を決めていただけたらと思っていますので、初回体験を1,500円でおこなっています。
体験では、最初に保護者の方にアンケートをして、お子さんの性格や囲碁経験など書いていただきます。そして、その場でお子さんの様子を見ながら進めていく形です。とくにこれをするという縛りはありませんので、お子さんの状況を見て柔軟に対応しています。
少人数制の個別指導だからこそできる、プロとの対局も可能ですよ。
体験後は、希望があればお子さんの様子を親御さんと共有します。お子さんにこういう変化がありました、という報告のほかに、もっと強くなりたいとお子さんが言っていた場合は、家での練習方法を教えたりします。
結局こういう習い事というのは、親御さんの理解が大事になってきますので、親御さんにお子さんの様子を共有していただいて、いろいろと協力してもらうことによって相乗効果が生まれるんです。
教室に来るだけでも強くなりますが、家で囲碁をやると早く強くなるので、そういう話はよくしますね。
困難にぶつかったとき「乗り越える力」を身に付けてほしい
ー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
王:延べ2万人以上に囲碁を教えてきましたが、5分あれば囲碁のルールはわかるんです。「難しい」というイメージがあるだけで、幼稚園のお子さんでもわかるほど囲碁というのは簡単な陣取りゲームです。
囲碁をやることによって、子どもにさまざまな能力が身に付きますが、私たちが一番身に付けてほしいと思っているのが、「困難にぶつかったときにそれを乗り越える力」ですね。
というのも、ゲームをする子どもの場合だと、自分が不利になったらリセットボタンを押して有利な状況に戻せるので、負け慣れしていない子が多いんです。
逆に囲碁の場合は元に戻すことができないので、苦しくなったときに一回我慢して、次のチャンスを待って、そして逆転する、ということが大事になります。これを繰り返し経験することで「乗り越える力」が身に付きます。
それから、子どもたちには囲碁を通じて、嫌なことあっても我慢して、どうすればいいのか考えたり、すぐに諦めずに粘ったり、頑張る心を持ってほしいですね。
囲碁に年齢制限はないので、世代を超えてコミュニケーションが取れます。また、囲碁は世界共通のゲームなので、日本で囲碁を覚えたら世界中の人と楽しむことができます。
たくさんのいいことがありますので、ぜひみなさんに囲碁をやってほしいですね。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:碁縁株式会社