「ワイルドナイツスポーツプロモーション」がおこなう“ラグビー普及”や“地域貢献活動”とは?

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2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップを観て、ラグビーが好きになった人もいるのではないでしょうか?

ところが、子どもにラグビーをやらせたいと思っても、身近なところにラグビーを始められるスクールは意外と少ないようです。

今回は、現役時代には日本代表や所属するパナソニックワイルドナイツで活躍し、引退後に立ち上げた「ワイルドナイツスポーツプロモーション」で理事長を務める三宅敬さんにお話を伺いました。

ラグビーのことが少しでも気になる方は、ぜひご一読ください!

  1. ラグビーの普及活動から地域貢献まで幅広く
  2. 挨拶・感謝・礼儀を大事に
  3. 随時無料体験を実施
  4. 「楽しい」が一番!

ラグビーの普及活動から地域貢献まで幅広く

ワイルドナイツスポーツプロモーション

―本日はよろしくお願いいたします。まず、「ワイルドナイツスポーツプロモーション」の活動について教えてください。

三宅敬さん(以下、三宅):ワイルドナイツスポーツプロモーション」はラグビーに関する事業をメインにおこなう団体で、立ち上げて7年になります。

私自身、幼少期からラグビーをやっていて、パナソニックワイルドナイツ(現 埼玉パナソニックワイルドナイツ)のプロ選手でした。

現役時代にはクラブのCSR活動として、本拠地である群馬県太田市や近隣の大泉町の小学校でタグラグビー教室をおこなったことがあります。

その経験もあって、引退後はラグビーに携わる仕事がしたい。それも小学生や中学生にラグビーを教えたいと漠然と考えるようになりました。

それで、引退後は学校の先生になれたらと現役の間に大学へ通って、中学・高校の教員免許も取ったんです。

ところが、恩師に相談したら、私が思い描いていたコーチングと、実際の学校の部活の先生はかけ離れていたことに気がつきまして…。

自分自身が思い描いていたコーチングを形にしたのが、今のワイルドナイツスポーツプロモーションです。

団体名に「ワイルドナイツ」を使うことで、特定の人たちしか興味をもってくれないのではないか。入口を狭くしてしまうのではないか。「ラグビー」という言葉もは使わず、「スポーツ」を使った方がいいのではないか。いろいろと悩みました。

でも、周りの方からは「ワイルドナイツを使った方がいい」と言ってもらいましたし、自分が12年もいたチームで愛着もあります。

そこで考えに考えて、「ワイルドナイツスポーツプロモーション(W.K.S.P)」と名付けました。

ラグビーの普及活動はもちろんですが、ラグビーにとらわれず、地域貢献、スポーツイベントの企画・運営、ウェルフェア活動など幅広くおこなっています。

もともと地域貢献活動として、近隣の幼稚園や小学校などで実施していた無償のラグビー教室も継続しています。

以前は、一般の学校へ行くことはあっても、特別支援学校へ行くことはしていませんでした。

でも、ラグビーというのは本当に多様性のスポーツなんですね。だからこそ、いろいろな個性をもつ子どもたちにラグビーを伝えたいという思いが強くなり、特別支援学校や少年院など、さまざまな施設でラグビーを通じた触れ合い活動をおこなっています。

挨拶・感謝・礼儀を大事に

ワイルドナイツスポーツプロモーション

―続きまして、「ラグビーアカデミー」について詳しく教えてください。

三宅:「ラグビーアカデミー」は、私たちの事業の柱でもある小学4年生から中学生向けのラグビー教室です。

専門的なスキルを教えるというよりは、ボールを持って走る・パス・キャッチ・キックなど、基本スキルを重点的に私、大塚、田仲の3人のコーチで指導しています。

大塚は現役のデフラグビー日本代表選手です。彼は生まれながらにして聴覚障がいがありましたが、ろう学校へは通わずに、一般の小学校から高校まで通ってラグビーをやっていました。

そして自分がどこまで通用するのかという持ち前のチャレンジ精神から、当時日本一だった帝京大学に進学して公式戦にも出場しています。

大学卒業後はパナソニックに入社しましたが、2015年からW.K.S.Pで一緒に活動をしてくれているんですよ。

ラグビー選手というと体が大きいイメージがあるかもしれませんが、じつは体が大きい人だけではなくて、体が小さい人、足の速い人、力の強い人、いろいろな人が参加できるのがラグビーの魅力。

田仲は日本IBMビッグブルーやNTTドコモレッドハリケーンズというチームにいましたが、どこのチームでも体が一番小さかったようです。でも、仲間が助けてくれたし、小さいからこそ活躍できるポジションがあったと言います。

コーチは3人だけですし、3人とも見た目のゴツさはありませんが、それぞれの経験や個性を生かしたコーチングが提供できていると感じますね。

現在、アカデミーの活動日は水、木、金の週3日です。

じつは、まだまだラグビースクールの数は多くはありませんし、あっても週末のみ活動しているチームが大半で、平日活動しているところはごくわずか。

私たちは、ラグビーがもっと身近で気軽にはじめることができるスポーツになればという願いから、平日に開催しています。

平日であれば、部活動が終わってからでも参加できますし、ラグビーチームに入っている子どもは週末だけでなく平日もラグビーをすることができます。

チームに入っていない子どもにとっても、気軽にラグビーに触れる機会となるでしょう。

経験者、未経験者、男子、女子問いません。初心者の方にもどんどん入ってきて欲しいですね。

ー指導するうえで大事にしていることを教えてください。

三宅:ラグビーの国際統括団体ワールドラグビーが定めた「ラグビー憲章」では、ラグビーに関わるすべての人が大切にすべき5つの理念を「品位・情熱・結束・規律・尊重」としています。

じつは、団体を立ち上げる前はラグビー憲章のことを知りませんでしたが、私自身が子どものころからラグビーをやってきて、学んだ人間的な部分というのが「挨拶・感謝・礼儀」だったんです。

挨拶は言い換えればコミュニケーションの入口です。

対戦相手も含めてありがとうという感謝の気持ちを
持つことが大切です。

ラグビーは礼儀を重んじるスポーツで、試合中にたとえレフェリーから
見えなかったとしても、自分を律するスポーツであること学びました。ルールで判断されるのではなくて、自分自身で判断することを求められます。

私自身がラグビーから学び、子どもたちにも大事にしてほしい「挨拶・感謝・礼儀」を3本柱とした指導をおこなっています。

随時無料体験を実施

―今後開催予定のイベントや告知などあれば教えてください。

三宅:小学校の低学年を対象にした総合スポーツ教室「キッズパーク」もおこなっています。

こちらはその名の通り、鬼ごっこ、ボール遊び、体幹トレーニング、引き相撲など、いろいろなスポーツを楽しむクラスです。

楽しく遊びのなかで、さまざまな体の動きを学んでいく教室なので、あまり運動をしたことがない子どもでも、非常に参加しやすいと思います。

アカデミーは毎週水、木、金。キッズパークは毎週月曜日に開催していて、どちらも随時体験をおこなっています。

それから私たちの活動としては「タグラグビー教室」ですね。

2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップの前には、開催都市の横浜市から啓蒙活動の一環として、ご依頼いただいたこともあります。

ただ、最近はコロナの影響もあって、なかなか教室をおこなう機会が減ってしまっています。

地元群馬だけではなく、日本各地へ伺いますので、学校関係者の方からのタグラグビー教室の依頼をお待ちしています!

子どもにスポーツ体験をさせたあとは、習い事はいかがでしょう?

テラコヤプラスでは、「ワイルドナイツスポーツプロモーション」のある太田市 塾・学習塾 ランキングや、竜舞駅 塾・学習塾 ランキングなど、エリアを絞って塾を探すことができます。

お近くで塾をお探しの方は、ぜひ活用してみてください!

「楽しい」が一番!

ワイルドナイツスポーツプロモーション

―最後に読者へ向けてのメッセージをお願いいたします。

三宅:私自身も2児の父ですが、将来子どもがどういう風に育っていくのか考えたときに、不安を挙げればきりがないんですね。

でも、「今楽しい」と思えることが一番だと信じています。

自分自身が子育てでいろいろなストレスを抱えないように、日々子育てを楽しめるように心がけています。

アカデミーに通ってくれている子どもたちに対しても、「ラグビーを上手くしてやろう」とか、「ラグビーのよさを伝えてやろう」という気持ちはあまりないんです。

通ってくれている子どもたちが、「毎回楽しい時間を過ごす」ことをゴールとしています。

もちろん、特定の子どもだけが楽しむのではなくて、参加してくれたみんなが「今日は楽しかったな、程よく疲れたな」という充実感を持って帰宅して欲しいんです。

だから、子どもたちの様子をしっかり見て運動量を調整したり、平等にボールを触る機会を増やしてあげたり。

そんなふうに日々活動しているアカデミーですので、少しでも興味をもってくださった方は、気軽に体験に参加してください。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


取材協力:ワイルドナイツスポーツプロモーション

島田 佳代子
この記事を執筆した執筆者
島田 佳代子

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期よりピアノ、水泳、硬筆、英会話などを習う。中学受験をして英語教育に力を入れる中高一貫の女子校へ進学。その後、都内の短大を経てイギリスへ留学。マンチェスター市内のカレッジで観光・旅行学を学びながら、執筆活動を開始し、スポーツ、旅行、ビジネス、教育など幅広い分野で執筆経験がある。2021年9月から「テラコヤプラス by Ameba」にてライターとして従事し、保護者やお子さまに興味をもっていただける記事づくりを目指しています。