「家の近くに塾がない」「塾へ送迎する時間を確保できない」「子どもを1人で塾に通わせるのが不安…」
そのような悩みをお持ちの方におすすめなのが、オンライン塾です。
通信環境やオンライン学習ツールが日々進化していることもあり、学習塾に劣らないサービスを提供するオンライン塾が増えています。
小・中学生を対象としたオンライン塾「家スタ!」もそのひとつ。ユニークなメソッドを用いて、効率的に学力をアップさせる学習環境を構築してくれます。
今回は「家スタ!」代表の松本 庄司さんにお話を伺いました。オンライン塾に興味のある方は、ぜひご一読ください。
“専用プリンター”を用いた「自立型の授業」
ー本日はよろしくお願いします。早速ですが「家スタ!」はどのような塾でしょうか。
松本 庄司さん(以下、松本):私たち「家スタ!」は、形式としてはオンライン塾ということになっています。
ですが普通のオンライン塾とは学習の進め方が違いまして、10年ほど前から我々が独自におこなっている「自立型の授業」を、そのまま自宅で受講できるのが特徴です。
「家スタ!」では、まずお子さんの学力のレベルや学習の進度、不登校などの特別な事情などお話を伺ったうえで、全体的な学習の進め方を決定します。
授業のカリキュラムを組み、決められた曜日にログインして授業を受けるのですが、授業にあわせて、各ご家庭にその日の学習メニューと問題のプリントを送るための「専用プリンター」を設置していただきます。
お子さんは授業を受けたあと、しっかり理解ができているかどうかを確認するため、プリントに取り組んでもらい、やり終えたプリントを専用プリンターを使って教室に送ります。
そのプリントを私のほうで採点し、できていればOKです。できていなければ、別のプリントをこちらから送り、また解いてもらいます。
この一連のやりとりを繰り返して、できないところがなくなるまで学習していく、というのが当塾です。
ーほかの塾にはない「家スタ!」の強みを教えてください。
松本:専用プリンターを使った双方向のやりとりが可能なので、どの問題ができてないのかを、プリントを通してすべて把握できます。
その結果、一人ひとりに最適なサービスを提供できるというのが、もっとも大きな強みかなと思います。
オンライン塾というのは、大きく2つに分かれると思うんですね。
まずひとつは、個別指導型の塾です。
一人ひとりに対応できる反面、結果的に費用が高くなったり、スケジュールがあいにくかったり、そういった不都合が生じることがあります。
もうひとつは、映像コンテンツを見ながら学習するオンライン塾です。
「いつでも授業を受けられます」というのがウリなんですけれども、どちらかというと生徒に投げっぱなしなところもありますね。
そういった学習方法は自己管理能力が高い子どもじゃないと難しく、契約はしたけれど、長続きしないという話もよく聞きます。
ですが「家スタ!」では、お子さん自身の授業の管理をこちらでします。
学校で使っている教科書や、テストの時期などにあわせてこちらですべて管理していくので、テスト期間中は当然テスト対策をおこないますし、入試対策も各都道府県の過去問を使って進めることが可能です。
ー“専用プリンター”は、よくある普通のプリンターとは違うのですか?
松本:はい、うちで使ってる専用プリンターは、そのお家に直接プリントを送ることができるんです。
ご家庭にある一般的なプリンターだと、双方向の受信・送信が難しい場合がありまして。
初期設定は私たちでおこない、家に届いたらすぐに使える状態になっていますので、スムーズに学習を始められます。
小学生・中学生に「通常コース」が人気
ーおすすめのコースや人気のコースはありますか?
松本:小学生も中学生も「通常コース」が人気です。「通常コース」では、お子さんが使ってる教科書にあわせた教材を使っています。
学校よりも若干早いペースで学習を進めるので、授業の予習にもなります。そういったこともあり、「通常コース」を選んでもらうことが多いですね。
それとともに保護者の方から評判がいいのは、たとえば基礎学力が備わっていないお子さん、あるいは不登校のお子さんへのサポートですね。
そういったお子さんは、週2回や3回の勉強だけでは、なかなか学力をつけることができません。ですので、毎日映像授業を受けてもらっています。
週3回は映像授業を受けて、残りの2日間は復習のプリントをやっていく、というように毎日少しずつ学習を進めているんです。
自宅にいる時間が長い不登校のお子さんのために「不登校生サポートコース」も用意していますので、ぜひご活用ください。
家計への負担が小さく、わかりやすい料金設定
ー各コースの料金について教えてください。
松本:料金は月ごとの定額料金となります。「通常コース」と「不登校生サポートコース」については、以下の料金表をご覧ください。
【小学生・通常コース】週2日
月謝(週2回) | 5,500円 |
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教材費(年間) | 2,200円/1冊 |
システム利用料 | 1,650円 |
※1日あたりの授業時間は90分。
※記載の料金はすべて税込みです。
【中学生・通常コース】週2日(中3は週3日)
月謝 | 1・2年生:8,800円 3年生:11,000円 |
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教材費(年間) | 2,200円/1冊 |
システム利用料 | 1,650円 |
※1日あたりの授業時間は90分。
※記載の料金はすべて税込みです。
【不登校サポートコース】(学習日は要相談)
月謝 | 週1日:3,300円~ |
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教材費(年間) | 相談のうえ決定 |
システム利用料 | 1,100円~ |
※記載の料金はすべて税込みです。
松本:夏期講習や冬期講習、入試対策を受けても料金は変わりませんので、トータルの費用としてはかなり家計への負担が小さいのではないかなと思います。
普通の塾ですと、講習をするために場所や人を使うので、どうしても費用がかかってしまうんですね。
その点、オンラインでやっている分にはそれらの負担があまりないので、毎月同じ料金でサービスを提供できます。
不登校のお子さんに対しても力になりたい
ー今後の展望をお聞かせください。
松本:「家スタ!」は、塾で勉強できない事情があるお子さんに対して学習支援ができるシステムだと思っています。
たとえば近くに塾がない、塾への送迎が難しい、長期間入院することになった、といった事情に加え、不登校のお子さんへの学習支援ですね。
私はもともと小学校の教員だったからわかるんですが、不登校のお子さんに対して学校だけで対応するのはなかなか難しいんです。
やっぱり民間の力も必要になってきているのかなと、個人的に思います。
学習塾なので、完全に不登校の問題が解決できるとは思っていませんが、これからもそういった子どもたちの力になりたいですね。
不登校の子どもたちが高校に進学したいと思ったとき、「勉強できないからしょうがないな」とあきらめる前に、「ここからだったら再スタートできるな」と感じてもらえる場にしたいと考えています。
ー最後に、入塾を検討している読者の方へメッセージをお願いします。
松本:何が一番大事かと考えたら、やっぱりそれは子どもたちの「安心」「安全」だと思うんですね。
塾を立ち上げて間もなかった頃の話です。中学校1年生の女の子が夜の9時半頃に授業を終えたあと、「これから1人で帰らなきゃいけないのが怖い」と話しながら帰ったことがあったんですよ。
それでよく考えてみたら、たった3か月前にはランドセルを背負って、「夕方6時までに家に帰ってこないといけません」といわれてた子なんですよね。
そんなこともあり、夜遅い時間に1人で家に帰らなければならない環境は改善すべきだろうと当時から感じていました。
今はZoomでの授業や映像授業など、オンライン授業ができるようになったので、もう夜道を1人で歩く必要はないんです。
オンライン塾であれば、送迎をする保護者の方の負担やお金の負担が減る分、それらを有効に使えると思います。
「家スタ!」を利用している生徒には、学力が普通の子どももいますし、成績が学年トップクラスの子、学校に行ってない子など、さまざまです。
「今までの勉強方法では効果が出なかった」「勉強のやり方がわからない」というお子さんに、ぜひ体験してもらいたいなと思います。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:家スタ!