幼少期に食育を!NPO法人「poco a bocco」の親子で参加できる子ども向け料理教室とは

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健康でいるために、心がけていることはありますか?

心も体も健康でいることは、生きていくうえでとても大事なことです。

今回は、女性の健康づくりを支援し、子ども向けの料理教室を運営するNPO法人「poco a bocco」代表の寺野 幸子さんと、料理教室のキッズ食育マスタートレーナー黒田 香織さんにお話を伺いました

生きるために必要不可欠な「食」について学べる料理教室は、親子で参加可能。子どもと一緒に食べることの大切さを考えることができます。

忙しくてついつい自分のことを後回しにしている方、子どもの食育に興味がある方は、ぜひご一読ください。

  1. 女性の心と体の健康を支える「poco a bocco」とは
  2. すべての女性が健康に過ごすために“自分を優先する時間”を
  3. 幼少期に「食」を学ぶ!体験を通して成長する食育スクール
  4. 地域に密着した活動で“いつもそこにいる安心感”

女性の心と体の健康を支える「poco a bocco」とは

香織先生が料理教室で指導している画像

ー本日はよろしくお願いいたします。まず、「poco a bocco」の設立経緯について教えてください。

寺田 幸子さん(以下、寺田):「poco a bocco」は、当時小さい子どもをもった母親たちが「楽しみながら健康づくりをしたい」「子育てについて学びたい」と思い、サークルのような雰囲気から始まった団体です。

設立して2年ほどは、公共施設の貸しスペースなどで、妊婦さんと、子育て中の母親のためのイベントを開催していました。

活動をおこなっていくなかで、ボランティアではなく、仕事としてやっていきたいと思ったため、女性の健康支援を柱にしたNPO法人として立ち上げたんですね。

poco a boccoという名前は、スペイン語で一歩ずつという意味の「poco a poco」と、日本語の「ひなたぼっこ」をかけて名付けたんですよ。

設立後は、佐賀市水ヶ江の「ポコハウス」を拠点に、フィットネス、音楽、保育など、多くの講師が強みを生かした講座を開催しています。

すべての女性が健康に過ごすために“自分を優先する時間”を

料理教室でたくさんの人が集まって話を聞いている画像

ーpoco a boccoの活動内容について詳しくお聞かせください。

寺野:
私たちの核となる活動は、“すべての世代の女性が心も体も健康に過ごすための健康支援”です。

というのも、多くの女性が、自分のことよりも家族など、自分以外の人を大切にして暮らしていると感じるんですね。

日常的に、ついついご自身のことを後回しにしてしまっている方は多いのではないでしょうか。

だからこそ、そんな方に向けて、自分のための時間を少しでも持ってほしい、ポコハウスにいるときは自分を大切にしてほしいと願い
、活動しています。

私たちの活動で大きな比重を占めるものとして、子ども向けの料理教室や、全世代向けのフィットネス教室があるのですが、託児サービスも利用可能なので、小さな子ども連れの方にも気軽に参加していただいているんですよ。

さらに、近年コロナ禍で大きなスポーツジムに行くことを躊躇する高齢者が多くいらっしゃって。

私たちは少人数制でおこなっていることもあって、そういった少し年齢層の高い方が増えてきているのが最近の傾向ですね。

幼少期に「食」を学ぶ!体験を通して成長する食育スクール

子どもが踏み台にのってキッチンに立っている画像

ーpoco a boccoでおこなわれている、子ども向けの料理教室について教えてください。

黒田 香織さん(以下、黒田):
現在、私たちがおこなっている子ども向けの料理教室はふたつあります。

まず1つめの「青空キッチン」は、味覚が発達する幼児期から小学生までを対象としたクッキングスクールで、(社)日本キッズ食育協会のカリキュラムに基づいて開催しています。

料理教室というよりは、食を教材とした塾といったほうがよいでしょうか。

一般的に味覚が発達し始めて、食に興味を持ち始めるといわれているのが3歳から6歳ころで、この時期に正しい食育を受けることは重要なんですね。

ところが、幼児向けの食育が学べる場所はなかなかありません。

たとえば、文部科学省から指定を受け、カリキュラムに余裕のある学校では取り組みが進んでいますが、それはほんの一部です。

そのため、地域の子どもを集めて、季節の野菜、地域でとれる野菜など、食材のことを学びながら、素材から調理できる場所が必要だと感じていたんです。

青空キッチンは、さまざまな体験を大人や友だちと協力し合うことで、親子で成長や学びを感じることができる教室として展開しています。

2つめは、母子家庭、父子家庭の子どもに特化した、一汁一菜料理教室「COMPASS」があります。

私自身もシングルファミリーで育ちましたが、なかなか大人がゆっくり子どもと台所に立つ時間はありません。また、食卓で一緒に食べる時間も短くなる傾向にあります。

しかし、どのような家庭の子も、ご両親が揃っていたり、おじいちゃん、おばあちゃんがいたりする家庭と同じように、美味しいものを食べて、食について知ってほしい。

食べることは生きていくうえで重要なことで、自分を大切にすることでもあります。その願いから立ち上げたのが「COMPASS」なのです。

COMPASSでは、朝集合して、昼間までの数時間は保護者にとっては自由な時間になるので、普段忙しいご自身のために、その空いた時間を有効活用していただいています。

また、子どもは自分の分だけではなく、大人の昼食もつくって、昼食の時間は一緒に手を合わせていただくんですよ。

子どもが、親に「すごい!これつくったの?」「美味しいね。頑張ったね」と褒められたときの表情は本当に輝いているんですよね。

保護者の方も、日常に追われていると、なかなか子どもの笑顔をゆっくり見たり、ありがとうと言ったりする時間が取れないかもしれません。

そんなときは、月1回のCOMPASSを“親子が笑顔で感謝の気持ちを伝え合う場”にして欲しいですね。月1回でも、年にすると12回ありますから。

子どもの喜ぶ顔を見られるのは、親としても頑張ってきてよかったという瞬間。そんなシーンに立ち会えたときは、スタッフ全員が「ああよかった」と思いますね。

地域に密着した活動で“いつもそこにいる安心感”

煮魚とお味噌汁と白いご飯が並んでいる画像

ー今後の展望をお聞かせください。

黒田:中学生になると部活動などもあり、時間が取れなくなってしまうので、COMPASSは小学6年生までを対象にしています。

ただ嬉しいことに、今年の春から中学生になった子どもふたりが、スタッフとして通ってくれているんです。

こんなふうに、この取り組みが5年、10年、それこそ、今通っている子どもたちが母親父親になるころまで、長く続いていけばいいなと思っています。

寺野:私たちは、これからも地域密着を大事に活動を続けていきたいと思っています。

私たちが最初に活動をはじめてから約10年ほど経ちますが、同じ方がずっと参加されているわけではないんですね。

何度か来ていた方がしばらく来なくなったり、また来ていただいたり。そういった方にも、いつもそこにいる安心感を感じてほしいと思っています。

なにかつらいことがあったとき、あの人たちのところへいって話を聞いてもらおう、と思い出してもらえる存在でありたいんです。

私たちの活動は、フィットネスにしても料理にしても、講師が本当にやりたいと思ったことを形にさせてもらっています。

このように、やりたいことができる場というのは、世の中にはそんなに多くないのではないでしょうか。

自分がやりたいことが仕事になって、それで喜んでくれる方がいるという、双方にとって幸せな活動を、ここ佐賀でずっと続けていきたいですね。

ー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

黒田:今の時代、大人も子どもも多くのことを頑張って我慢していますよね。

しかし、頑張るにも体が資本なので、どんなときでも、どんな人でも、どんな年齢でも、ご飯はしっかり食べなければいけません。

だからといって、自分が家族のご飯を絶対につくらなくてはいけないと気負うのは違います。

大変なときは、私たちのような活動をおこなっている団体をうまく活用して、すべて自分ひとりで抱え込まずに過ごして欲しいです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


■取材協力:NPO法人 poco a bocco

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