子育て家庭を支援する「NPO法人HUG」を取材!地域とのつながりも大事にする活動とは

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「ワンオペ育児」ということばをよく耳にするように、子育てをひとりで背負い、ストレスや悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。

広島県広島市安佐南区の
NPO法人HUG」は、親子で参加できるイベントをとおして、子育て家庭と地域とをつなぎ、子どもも大人も、お互いに理解を深められる。そんな活動をおこなっています。

今回は、
NPO法人HUG」副理事の稲田 善郎さんにお話を伺いました。

  1. 子どもと保護者が抱える問題を解決するために
  2. 子どもと保護者が一緒に楽しめるイベントと防災活動
  3. 地域と助けあう活動のなかで親子の理解も深まる
  4. もっと手軽にコミュニケーションが取れるネットワークを作りたい

子どもと保護者が抱える問題を解決するために

NPO法人HUG

ー本日はよろしくお願いします。まずは「NPO法人HUG」が設立された経緯をお聞かせください。

稲田 善郎さん(以下、稲田):
「NPO法人HUG」は、もともと保育園と動物病院などを経営している会社が中心となって運営しています。

その事業をするなかで、利用者さんたちが抱える「子どもと保護者」の問題に触れていくうちに、なにか支援ができないか?と考えたのが、「NPO法人HUG」のはじまりです

そんな経緯もあり、職員とたくさんのボランティアで運営しています。保育園の保護者の方の参加も多く、周辺地域と共同での活動が多いのも特長となりますね。

子どもと保護者が一緒に楽しめるイベントと防災活動

NPO法人HUG

「NPO法人HUG」の活動内容について、詳しくお聞かせください。

稲田:
子育て支援と保護者支援からはじまったNPO活動であるため、主な活動のひとつは、子どもと保護者が一緒に楽しめるイベントの開催です

なかでも「スポーツイベント」はいつも好評ですね。プロサッカー選手との交流イベントは、保育園に来ている幼児や保護者、小中高の生徒、さらに若い社会人と、幅広い参加者がたくさん集まってくれました。

スポーツを通して、これから子どもを持つ若い世代の人たちと子育てについて共有できる、貴重なイベントとなりましたね。

また、毎年恒例の「流しそうめん」は、保育園を中心に周辺地域の方々に参加いただいています。

企画や準備の段階から、保育園の保護者や地域の方々が、楽しみながら手伝ってくださっています。子どもたちの楽しむ姿を、毎年楽しみにしていただいているボランティアの方々もいますね。

もうひとつの活動として、防災のチャリティーイベントがあります。

防災のチャリティーは当初の目的にあったわけではないのですが、2014年の広島豪雨で当施設が被災し土砂災害にあい、地域のボランティアの方々に助けていただいたのがきっかけでした。

当施設が復興したあと、助けてくださったボランティアの方々と一緒に、周辺地域の施設やお宅に行って支援をする活動をはじめました。

8月から年明けまで、1,000名近くのボランティアの方々に集まっていただき、このときに力を貸してくださったみなさんと、防災の大切さについて話し合い、私たちの団体も共に開催する運びとなった次第です。

地域と助けあう活動のなかで親子の理解も深まる

NPO法人HUG

活動理念や参加することで学べることについて教えてください。

稲田:
「いのち」を通し、人の心を育てる、「知る・学ぶ・楽しむ・つながる」をテーマに、子どもも大人も動物も参加できる活動を通して、誰もが楽しく健やかに暮らせる社会環境づくりに貢献する活動をしています

私たちの団体はボランティアの方々の力が大きく、お互いに考えを出しながら、ともに協力し助けあいながらの活動なんです。

また、ボランティアの方々は子育てされている人が多いため、大人と子どもがともに活動するなかで、子どもの大人への理解、保護者の子どもへの理解が深まることで、子どもたちの将来への発達、発育によい影響が出ているのでしょうね。

子どもと保護者の方の両方が楽しめるのは、参加しやすくて嬉しいですね!

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もっと手軽にコミュニケーションが取れるネットワークを作りたい

NPO法人HUG

―今後の展望について教えてください。

稲田:
この2年はコロナ感染症対策の影響で、これまでやってきたような実際に集まって行う活動はまったくできず、自分たちの目標をどう達成していくかを考える日々でした。

そんななか、今までのチャリティーイベントを一緒に運営してきた高齢者や障害者施設、運動支援の事業者の方と話しあううちに、施設の利用者さんが外部との交流を遮断されたため、施設のスタッフさんが全部やらなければならず、負担やストレスが増えたことを知ったんです。

そこで、今までの活動を活かしながらオンラインで現場に届けることができないか?と考え、オンラインによる健康促進やコミュニケーションをはじめていますね

施設向けのオンライン事業まだはこれからですが、まずは個人宅向けに開始して、高齢者や障害者の利用者の方からは、「日々の楽しみが増えた」「体に変化が出てきた」という喜びの声をいただけています。

また、利用者のご家族からも「笑顔が増えた」といった声や、介護するご家族ご自身にとっても「オンラインなら送迎や付き添いの必要がなく、負担が減って助かっている」というお声をいただいていますね。

―最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

稲田:
コロナで活動が難しい状況ではありますが、逆にその状況をどうしたらプラスに変えていけるかを考え、支援に取り入れながら活動しています。

この状況がおさまったあとは、オンラインも活用しながら、いままでよりもっと手軽にコミュニケーションが取れるネットワークを作っていきたいと思っています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

■取材協力:NPO法人 HUG

坂本 菜緒
この記事を執筆した執筆者
坂本 菜緒

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

ピアノ、体操、フィギュアスケートなどの習い事を掛け持ちしつつ、小学3年生から進学塾に通う。高校受験で山手学院高等学校に進学。その後、大学受験で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。同校の大学院美術研究科を修了し、美術と工芸の専修免許状を所持。2012年から東京都公立小学校にて勤務。2018年5月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。2021年3月から「テラコヤプラス by Ameba」にてエディターとして従事し、保護者の方やお子様にとって、目的にあった最適な習い事に出会える記事作りを目指しています。