2000年代以降、宮里藍選手や石川遼選手といった若きゴルファーの活躍を受け、ジュニアゴルファーを目指す子どもが多くなりました。
ゴルフは、プレーを楽しんだり、身体を鍛えたりするだけではなく、自然のなかで自分磨きをしながら精神面も鍛えられる奥深いスポーツです。
今回は、そんなゴルフの魅力について、東京都世田谷区のゴルフ練習場「千歳ゴルフセンター」内にある「ジュニアゴルフスクール」を取材。ティーチングスタッフの小泉 智之さんに子どもたちへの想いについてもお話を伺いました。
ゴルフ観戦が好きな方、子どもに自己啓発に繋がる習いごとをさせたいと考えている保護者の方は、ぜひご一読ください。
小中高生に向けた“地域密着型のゴルフスクール”とは
ー本日はよろしくお願いします。まず初めに、「千歳ゴルフセンター ジュニアゴルフスクール」がどのような教室なのか、設立経緯もあわせて教えてください。
小泉 智之さん(以下、小泉):「千歳ゴルフセンター」は、地域密着型のゴルフ練習場です。普段は、地域の幅広い層の方たちに向けて、ゴルフスクールやラウンドレッスンも開催しています。
そのなかで、大人だけでなく地域の子どもたちにも当練習場を利用してゴルフの楽しさに触れてほしい、という思いからジュニア向けスクールを開講しました。
当ゴルフセンターには、さまざまな経歴を持つ、40〜50代の4名のコーチが在籍しています。
また、指導するコーチ陣はキャリアが豊富で信頼できるプロ揃いです。
そのため、提供するプログラムは非常に充実していますよ。
ー千歳ゴルフセンター ジュニアゴルフスクールのレッスン内容や、クラスについてお聞かせください。
小泉:当スクールは、目標を明確にしたプログラムを取り入れていて、基本的なスイングや、プレー能力と体力面の向上を図るレッスンが特徴です。
また、JGRAが実施している「ジュニアゴルファー検定」では、認定級が一番上の1級合格を目指しており、技術面と精神面においても指導しています。
クラスは「ジュニア(平日)」「ジュニア(土日)」「ジュニアM」「ジュニアアスリート」があり、ジュニアとジュニアMクラスは年齢によりクラス分けしています。
基本的にジュニアは小学生、ジュニアMは小学校高学年生と中学生が対象です。ジュニアクラスには、現在、平日・土日あわせて100名以上が在籍しています。
さらに、その上のレベルのジュニアアスリートクラスは、中学生・高校生のジュニアゴルファー検定5級以上の生徒が対象です。
基本的なプログラムは、ジュニアやジュニアMクラスと大きくは変わりませんが、より本格的なゴルフに踏み込み、細かい指導をおこなっていますね。
幅広い年齢のスクール生がいますが、ベーシックな技術をしっかり身につけるという点はどのクラスにも共通しています。
ただ小学生は、中学生・高校生と比べて集中力の続く時間が短いので、なるべく飽きさせないよう、テンポのよい授業を心がけているんです。
逆に、長時間でもきちんと取り組むことができ、根気のある中学生・高校生には、より掘り下げたプログラム進行をしています。
礼儀・マナー・人格形成にも繋がる「ゴルフの精神」
ーレッスンを通して、子どもたちが学べることや、成長できることはなんでしょうか?
小泉:ゴルフの楽しさを知ってもらうことはもちろん、ルールやマナー、挨拶、礼儀を重んじながら成長してもらいたいと思い、指導しています。
まず、授業が始まる最初と最後に、みんなで挨拶をするほか、通りかかる大人にもきちんと挨拶するよう指導しており、常に挨拶が自発的にできる環境をつくっているんです。
また体力面では、運動神経の向上や、瞬発力アップに効果的とされる「ラダートレーニング」を授業初めの準備体操として取り入れています。
最初はやはり、これがうまくできない子も多いのですが、徐々にできるようになり、体力の向上も目に見えてわかるんですよね。
そして、ゴルフはさまざまなことを自分で判断してジャッジするスポーツでもあります。
当スクールでは、自社所有のショートコース「多摩川ゴルフ倶楽部」へ行く機会もあるため、コースを回りながら子どもたちが自分で自分のことをできるようになっていく姿にも成長を感じますね。
ゴルフを楽しむことは、マナーや忍耐力、判断力も身につくなど、自己管理能力の育成、さらには自己啓発にも繋がると考えています。
スクール生には練習場利用が無料になる特典も!
ー体験レッスンや入会特典、今後開催を予定しているイベントなどがあれば教えてください。
小泉:無料体験レッスンは常時受けつけており、体験日から1週間以内にご入会いただくと3,300円の入会金が無料になります。
さらにスクール入会者には、レッスン前後の練習場利用の打席料が無料になる入会特典もあります。
そのほかには、新規入会者は受講料が1か月無料になるお得なキャンペーンも年に数回実施していますね。
また、昨年と今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止しましたが、毎年8月には「千歳なつまつり」というイベントを開催しているんですよ。
この祭りでは、練習場をすべて開放し、芝の部分には出店が並んだりしてにぎわいます。
そういった地域の方々に気軽に足を運んでいただけるようなイベントもおこなっています。
ゴルフの魅力を広めて“子どもたちにたくさんの経験と成長”を
ー今後の展望についてお聞かせください。
小泉:子どもたちには、多摩川ゴルフ倶楽部のようなコースにもどんどん足を運んで、ゴルフをプレーする楽しさをもっとたくさん経験させてあげたいと思っています。
そして目標をしっかりとクリアできる仕組みづくりをして、自分自身で取り組みながら成長していってほしいです。
また、PGA(日本プロゴルフ協会)のジュニアスクールと連携したイベントも企画しており、さまざまなレベルの子ども同士がコミュニケーションをとったり、コミュニティができたりするきっかけづくりもしたいと考えていますね。
ゴルフは人生の縮図に似ているんですよ。したがって、ゴルフを通して子どもたちの自立に繋がるような体験をたくさん提供できればと思っています。
ー最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします。
小泉:ゴルフというスポーツが身近になってきているとはいえ、野球やサッカーなどに比べると、敷居が高い、難しそうといった印象がまだあるのではないでしょうか。
そこで子どもたちにゴルフの魅力を身近に感じてもらうためには、まずは少しでも体験してもらうことが非常に大切だと思っています。
いきなりコースでプレーするのはハードルが高いですが、当練習場のゴルフスクールはとても利用しやすい施設です。
友だちをつくりに来るような感覚で、ゴルフに触れる機会を気軽にもってもらえたら嬉しいですね。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:千歳ゴルフセンター ジュニアゴルフスクール