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多様な種目が楽しめるNPO法人「佐土原スポーツクラブ」を取材!親子に届けたいメッセージとは

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皆さんは子どものころ、どのようなスポーツや習い事をしていましたか?

もしかしたら、うまくできなかった記憶が記憶に残り、苦手意識をもったまま大人になった方がいるかもしれません。

しかし自分の子どもには、何事も前向きに挑戦してほしいと望む方は多いと思います。

今回は、子どもが上達できる可能性を信じて、さまざまなスポーツの機会を提供するNPO法人「佐土原スポーツクラブ」クラブマネージャーの井上 聖子(いのうえ せいこ)さんにお話を伺いました。

子どもに前向きにスポーツに挑戦してもらいたい保護者の方は、ぜひご一読ください。

子どもにはいろいろな種類のスポーツに挑戦させたい

女の子たちがバスケをしている画像

ー本日はよろしくお願いします。まずは、NPO法人「佐土原スポーツクラブ」が設立された経緯をお聞かせください。

井上 聖子さん(以下、井上):NPO法人「佐土原スポーツクラブ」は、地域の方々がいつでも、どこでも、誰でも気軽にスポーツや文化活動に参加できるクラブ”として、2007年2月に設立しました。

前身となったのは、2004年に立ち上げた「広っ子スポーツサークル」です。

私自身、「子どもにいろんなスポーツを経験させたいのに、一つのスポーツ少年団しか入れない」「子どもにはできればいろんな種目を経験させたい」と思っており、それなら自分たちでサークルをつくろうと、数人の仲間と設立したのが「広っ子スポーツサークル」でした。

「広っ子スポーツサークル」を始めて1年が経ったころ、活動のために体育館をお借りしていた広瀬小学校の教頭先生に、文部科学省が推進する「総合型地域スポーツクラブ」のマネージャー講習会への参加を勧められました。

講習会に参加したところ、私たちの活動が、“スポーツを愛するさまざまな人が身近な地域でスポ-ツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブ”である「総合型地域スポーツクラブ」の理念とぴったり重なることがわかったのです。

そこで、新たに仲間を募り、NPO法人「佐土原スポーツクラブ」を設立しました。

クラブを設立した当初は、教室数が少なく、イベントも数えるほどしか実施していませんでしたが、現在は16教室まで拡大し、イベントも今は年に6回開催するようになり、徐々に活動の幅を広げてきました。

2020年1月以降は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために施設が閉鎖されたり、活動を休止することもありましたが、地域の皆様に支えられながら、地道に活動を続けております。

毎月異なる種目のスポーツを実施

ジュニアえいご教室で子どもたちが教わっている画像

ーNPO法人「佐土原スポーツクラブ」で開催されている教室やサークル活動について教えてください。

井上:小学生を対象に開催している「アクティブキッズ教室」は、ドッジボールやドッヂビー、タグラグビー、バドミントン、キッズテニス、バスケットボール、陸上、キャッチボール、ミニバレーボール、サッカーから鬼ごっこまで、何でも体験できる教室です。

“さまざまな運動をおこなうことによって子どもの運動神経が発達する”という考えのもと、毎月異なる種目を実施しています。

たくさんの種目のうち、気分が乗らないときはその教室を休むことも可能で、参加は自由なんですよ。

とにかく、楽しみながらからだを動かすことをモットーにしています。

また、小学生を対象とした「キッズチアダンス教室」も人気がありますね。

この1年間は、イベントが中止になって発表の場が少なくなったり、休校で練習があまりできませんでしたが、“コロナ禍”が収まったら、また盛り上がるでしょう。

スポーツのほかに、子ども向けの文化活動としては、「ジュニアえいご教室」を開催しています。

「ジュニアえいご教室」では、ネイティブの講師がスライドやカードを利用して、楽しく英語を教えてくれますよ。

たくさんの種目のなかから、お気に入りのスポーツを見つけてくださいね!

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親子で楽しめる親子イベントを用意

体育館で子どもたちがボールを蹴っている画像

「佐土原スポーツクラブ」に入会するための方法を教えてください。

井上:入会金はなく、年会費は年齢によって異なります。参加費は教室ごとに異なり、月謝制の教室は、月/1,500~3,000円ですね。

中学生以下の子どもには、必ず“スポーツ安全保険”に入っていただきます。

ほとんどの教室で無料体験ができますよ。

ー今後、開催予定のイベントがあれば教えてください。

井上:12月12日と22年2月6日に、「親子スポーツバイキング」の開催を予定しています。対象は、幼児から小学生までの子どもと保護者です。

体育館に、親子で一緒に楽しめるスポーツを何種類が準備して、エリアを回っていただく形式にしたいと考えていますね。

また、11月と12月は、テニスイベントやバトミントン交流大会がありますよ。

こちらは大人の参加者が中心ですが、中学生から参加できます。

子どもの可能性を信じてほしい

子どもたちが外で徒競走をしている画像

ー今後の展望をお聞かせください。

井上:
現在、総合型地域スポーツクラブは宮崎県内に31ヵ所あり、私たちは年に3回ほど県の指導のもと、研修会に参加したり情報交換をおこなったりしています。

また、全国に3,000余りあるクラブのなかで、先進的な取り組みをしているクラブからいろいろなことを学び、参考にさせていただいています。

「佐土原スポーツクラブ」は、“地域住民のみんなで運営する、みんなのためのクラブ”ですので、自分たちの地域にどのようなニーズがあるのかを常に意識して、行政とも連携しながら、今後さらに活動を広げていきたいですね。

子どもたちには、スポーツや文化教室を通じて、“ワクワクする気持ち、やりがいを感じる経験”を少しでも提供できればうれしく思います。

私たちも、そのためのサポートをしていきたいと考えています。

ー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

井上:「あなたは運動神経が悪い」「この子は運動神経が悪いんです」と、子どもの前で、言葉に出して言われる保護者の方がいらっしゃいます。

そんなとき、私は必ず「この子は運動神経がすごくよいですよ」「素質がありますよ」と言うようにしています。

自分の子どもが運動が苦手なのは、保護者の思い込みかもしれませんし、たとえ謙遜であっても、そのような言葉を子どもの前で言ってはいけないと常に思っているんですよ。

もちろん才能の差があってすぐに上達できない子もいますが、どんなに運動が苦手な子でも、何回も練習すれば、絶対に、どんな子でも上達します

ボール投げができなかった子は上手に投げられるようになりますし、ぎこちないフォームだった子も、教えられて繰り返し練習すれば、いずれはそれなりにできるようになるのです。

保護者の方には、子どもの「できるようになる」という可能性を信じて、ネガティブな言葉ではなく、プラスの言葉をかけていただきたいですね。

当クラブでは、子どもへのプラスの声がけをすることを心がけて子どもたちを見守っているので、ぜひ安心してご参加ください。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

■取材協力:NPO法人 佐土原スポーツクラブ

小泉 友里恵
この記事を執筆した執筆者
小泉 友里恵

Ameba塾探し 執筆者

小学生ではピアノ、学習塾に通う。中学生のときは社会科全般が苦手だったが、克服のため歴史に関する漫画を読みあさった成果もあり、歴史が大好きに。大学でも歴史を学びたいと思い、学習院大学文学部史学科に入学。2017年にお茶の水女子大学比較社会文化学専攻の大学院を卒業し、地理歴史と社会の専修免許状を所持。その後、2017年4月に家庭教師の派遣会社に新卒入社し、個別教室塾の副教室長を担う。2021年7月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。保護者の方やお子さまの気持ちに寄り添い、お悩みを解決できるようなお役立ち情報をお届けします。