フェンシングといえば、東京オリンピック2020での快進撃が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
フェンシングが、子どもの習いごとの選択肢として存在していることは、ご存知でしたか?
今回は、子どもたちがフェンシングを学ぶことのできる「RITZ FENCING ACADEMY」代表の川村 聡(かわむら さとし)さんにお話を伺いました。
心とからだを鍛える習いごと、ほかの人とは一味違う習いごとに興味のある保護者の方は、ぜひご一読ください。
運動能力だけではなく精神力も向上
ー本日はよろしくお願いします。初めに、「RITZ FENCING ACADEMY」の設立経緯や活動内容について教えてください。
川村 聡さん(以下、川村):「RITZ FENCING ACADEMY」は、2018年4月に開校したフェンシングスクールです。
代表を務めている私は、フェンシングでインターハイの優勝経験があり、元々は東京都青梅市でフェンシング教室を7年間運営していました。
フェンシングというのは危険なスポーツと思われがちですが、実は「もっとも安全な格闘技」なんですよ。礼に始まり礼に終わる、紳士のスポーツなんですね。
フェンシングをすることによって、運動能力や精神力、コミュニケーション能力の向上が期待できたり、論理的思考が鍛えられます。
こうしたことから、より多くのお子さまにフェンシングの楽しさを伝えたいという思いがふくらみ、「RITZ FENCING ACADEMY」を設立したのです。
少人数制のクラスで初心者も歓迎
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「RITZ FENCING ACADEMY」の「アカデミーコース」について教えてください。
川村:4歳から15歳を対象にしている「アカデミーコース」は、月に4回か8回のレッスンを選ぶことができます。講師2名に対して生徒が6名前後と少人数制のクラスです。
1コマ80分のなかで、あいさつから始まり、準備体操、基礎練習、グループ練習と続いて、最後は試合形式での実践的な練習をおこなうんですよ。
毎回、授業内で試合を実施することでモチベーションを維持できますし、実践経験を積むことにもつながります。
みんな基本的には初心者から始まり、3か月ごとに何ができるようになったか、「確認テスト」を設けています。
たとえば、「ひとりでユニフォームを着られるようになった」「剣を正しく持つことができるようになった」などを確認して、テストに合格したら進級することができるんですね。
そして1年後には、「公式大会に出場する」というところを目指しています。
ーほかにはどのようなコースがあるのでしょうか?
川村:ほかには、フリーフェンシング形式の「ビジター」があります。「ビジター」には「アカデミーコース」のような授業やレッスンはなくて、土曜日と日曜日の午後1時から6時までの間で、好きな時間に好きなだけフェンシングの試合ができるというものです。
フェンシング経験がある方を対象にしたもので、対象年齢は特に決めていません。
当アカデミーの施設を開放して、参加者の皆さんに自主的に試合形式でフェンシングを楽しんでもらい、実践のなかで上達する、というところを目指しています。
当アカデミーに在籍している、していないにかかわらず、子どもから大人まで受け入れています。現在は参加者の1、2割が外部の方ですね。
アカデミー生にとっては、通常のクラスメイト以外と試合をするということになりますので、貴重な経験の場といえますね。
普段のレッスンでは得られない体験ができるので、「ビジター」に参加することで、より早い成長が見込まれますよ。
ーどのような先生が子どもたちにフェンシングを教えているのでしょうか?
川村:「RITZ FENCING ACADEMY」に常勤しているコーチは2名です。
コーチの一人は私で、フェンシングの指導経験は15年以上あり、お子さん一人ひとりに合わせた指導をおこなっているんですよ。
モットーは「褒めて伸ばす」で、丁寧な指導を心がけています。
もう一人は現役フェンサーの薗田嶺太です。
現役フェンサーということで、実践に即した論理的なコーチングをおこなっており、高学年以上の生徒に人気がありますね。
気軽に参加できる無料体験会を実施中
ー無料体験会などはありますか?
川村:無料体験会は常時開催しており、毎週、土曜日と日曜日に、1回45分ほどの体験会をおこなっています。
フェンシングの構えなど、基本動作の練習から、実際に防具を着て対戦試合までおこないます。
運動しやすい服装と、靴は通常の外履きで大丈夫ですので、お気軽に公式サイトのお問い合わせフォームよりご連絡くださいね。
初心者のお子さんでも、コーチがしっかりサポートしますので
安心して取り組んでいただけるでしょう。
子どものフェンシング環境の充実を目指して
ー今後の展望についてお聞かせください。
川村:まだまだフェンシングは身近なスポーツとはいえないのが現状です。
「フェンシングの名前は知っているけれど、習える場所がない」という方が現在にはたくさんいらっしゃると思いますが、それは本当にもったいない。
こうした問題を解決するために、近場で習えるフェンシング教室となれるよう、店舗展開を検討しているんです。
「RITZ FENCING ACADEMY」は「子どものフェンシング環境の充実」をモットーとしていますので、これからもひとりでも多くのお子さまにフェンシングを体験していただけるよう、環境の充実を目指していきたいと考えています。
ー最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。
川村:フェンシングを習いごととするメリットは3つあります。
1つめは「自己肯定感の向上」です。
フェンシングは競技人口の少ないスポーツなので、幼少期から習うことでしっかりと成績を残すことができます。当アカデミーの生徒の多くも、全国大会に出場しているんですよ。
幼少期から大きな大会に参加するなどの経験を積むことは、お子さまの自己肯定感向上に大きく寄与すると思います。
2つめは「1on1競技の面白さ」です。
フェンシングは1対1の競技なので、野球やサッカーなどの団体競技と異なり、しっかり自分自身と向き合って鍛えれば、必ず強くなります。
そのため、団体競技になじめなかったお子さんや、協調性がそこまで高くないお子さんが、フェンシングで大きな成績を残すことは少なくありません。
内向的な性格のお子さんが、自己内省を繰り返すことで強くなるケースもあるので、もしほかのスポーツで合わないご経験がありましたら、ぜひフェンシングを試していただきたいですね。
3つとしては、「フェンシングを趣味にすることは格好よい」ということです。
フェンシングというと、世間からはスマートで高貴な印象をもたれやすく、お子さまも保護者の方も自信をつけることができます。
また、フェンシングをするのは費用がかかると誤解されやすいですが、防具も月謝も一般的なスポーツと近い価格なんですよ。
料金について懸念がある場合は、お気軽にお電話でお問い合わせいただければ、数年間でかかる費用をお伝えいたします。
紳士のスポーツであるフェンシングを通して、運動能力だけでなく、グローバルなコミュニケーション能力も向上できるので、このような成長は、習いごとの枠を超えて人生の糧になると思います。
ぜひ私たちと一緒にフェンシングを始めてみませんか?
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:RITZ FENCING ACADEMY