課題を抱える子どもたちを支援するNPO法人「全国ゆめ未来支援協会」!その活動内容とは?

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学習や人間関係などでつまずいて学校に行けなかったり、現状にうまくなじめなかったり、全国にはさまざまな課題を抱えている子どもたちがいます。

子どもが一度こういった状況に陥ってしまうと、将来の夢や希望を諦めてしまいがちです。

長崎県にあるNPO法人「全国ゆめ未来支援協会」は、不登校やひきこもりの状況の中で、悩みをもつ子どもたちの取り巻く環境をより良い方向へと改善できるよう、当事者や当事者と関わりのある人を集め、参加費無料のイベント等を開催している団体です。

今回は、NPO法人「全国ゆめ未来支援協会」企画広報部主任の坂本 力(さかもと ちから)さんにお話を伺いました。

  1. 広域通信制高等学校が運営するNPO法人
  2. 若者の健全育成につながるセミナーや体験会を実施
  3. 母体が学校だからこそできる支援
  4. 活動の領域を全国へ広げたい! 

広域通信制高等学校が運営するNPO法人

全国ゆめ未来支援協会

―本日はよろしくお願いいたします。まず、「全国ゆめ未来支援協会」の概要や設立の経緯を教えてください。

坂本 力さん(以下、坂本):「全国ゆめ未来支援協会」は、長崎県内初の広域通信制高等学校「こころ未来高等学校」が運営しているNPO法人です。

「こころ未来高等学校」の生徒の中には、発達に特性がある子や不登校・ひきこもりといった経験をもつ子どもが一定数います。

生徒たちが社会の一員として羽ばたけるように支援をおこなっており、活動は2013年から現在も継続しています。

私たちの協会では、子どもたちを支援するために、関わりのある大人たちがしっかりと勉強しなければいけないと考え、さまざまな知見のある先生をお呼びして学習会を実施してきました。

活動を続けていくなかで、ほかの教育関係者の皆さんや保護者、不登校やひきこもりで悩んでいる当事者など、学校運営だけでは巡り会うことができない数多くの人とのつながりを持つことができています。

若者の健全育成につながるセミナーや体験会を実施

全国ゆめ未来支援協会

―活動内容について教えてください。

坂本:当協会の主な活動は、不登校やひきこもり、ニートなど、さまざまな課題を抱える子どもたちの支援です。

たとえば、悩みを抱える子どもたちを招いて、体育館で体を動かしてもらう体験型のセミナーや参加型イベントなど、健全育成に役立つ企画を実施しています。

また、ほかの団体と連携して、子どもたちに職場体験の機会を提供して、就職に対して意欲を持てるよう支援をすることも私たちが力を入れている活動です。

ただ、課題を抱える子どもたちを外に連れ出すのが難しいのも事実です。そこで保護者や支援者の方を対象に、不登校やひきこもりの支援に関する著名な先生方をお招きした学習会を実施しています。

学習会は「ゆめ未来支援プロジェクト」と題してシリーズ化し、さまざまなテーマを持って開催しています。

近年は新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、映像配信システムを活用した「オンライン座談会」へと形式を変えて活動を継続中です。

母体が学校だからこそできる支援

全国ゆめ未来支援協会

―活動に参加することでどのようなことが学べるのでしょうか?

坂本:若者の健全育成のイベントや学習会に参加することで、不登校の問題解決につながったり、社会に羽ばたくための能力を身につけたりすることができるでしょう。

世の中には自分の意志で学校へ行かないことを選択し、挑戦したいことに時間を注いでいる人もいます。それはそれで素敵なことだと思います。

しかし、なかには不登校・ひきこもりという現状に不安があり、そこから抜け出したいという人もたくさんいるのも事実です。

私たちの協会は母体が高等学校ですので、活動を通して出会った子どもたちが希望すれば「高校卒業資格取得の手段」や「その先の進路を紹介すること」がおこなえます。

当協会の活動は「こころ未来高等学校」の教員にも協力してもらい運営しているのですが、手が足りないときは在校生にボランティアで手伝ってもらっているのも特徴ですね。

過去の自分の経験を活かしながら、参加した子どもたちの支援にあたることで、在校生たちからは「いろいろアドバイスができて力が湧いてきた」といった感想をもらうことがあります。

また、参加した子どもたちからも「ああいう先輩になりたい」といった感想をもらうこともあり、在校生にとって「全国ゆめ未来支援協会」での活動が社会性を磨く、いいきっかけになっているのではないでしょうか。

学校とも連携したサポートは縦のつながりもできて素晴らしいですね!

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活動の領域を全国へ広げたい! 

全国ゆめ未来支援協会

―今後の展望について教えてください。

坂本:当協会は長崎県での活動が中心となっていますが、協会の名前が「全国ゆめ未来支援協会」ですから 、これからは全国でもいろいろな先生方を招いたセミナーや学習会をやっていきたいですね。

母体となっている「こころ未来高等学校」は、広域通信制高校のため全国から入学可能で、全国各地(佐世保、佐賀、博多、千早、北九州、姫路、大阪、三重、岐阜、静岡)に拠点である10個のサポート校「夢未来高等学院」があります。

今後はその夢未来高等学院を拠点とした企画を開催していき、全国の課題を抱えた子どもたちを救いたいです。

―最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

坂本:
私は大学卒業後、全日制の高等学校に教員として3年間勤務するなかで、子どもたちの多様化を強く感じ、子どもたちにもっと柔軟に対応できる環境が必要だと思いました。

「現状の自分に自信がもてない」「このままじゃいけない」と思っている子どもやそのご家族は、ぜひ当協会を頼ってください。

学校には通いづらいけど、高校卒業やその先の進路を叶えたいといった悩みに対して、私たちは手を差し伸べることができます。

また、高校卒業や進路実現が目標ではなくても、当協会ではいろいろな考え方をもった先生方が会に登壇されておりますので、必ず何か良いアドバイスをいただけるものと思っています。

私たちは、そういった先生方とみなさんを積極的につないでいきたいと思っています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

■取材協力:全国ゆめ未来支援協会

坂本 菜緒
この記事を執筆した執筆者
坂本 菜緒

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

ピアノ、体操、フィギュアスケートなどの習い事を掛け持ちしつつ、小学3年生から進学塾に通う。高校受験で山手学院高等学校に進学。その後、大学受験で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。同校の大学院美術研究科を修了し、美術と工芸の専修免許状を所持。2012年から東京都公立小学校にて勤務。2018年5月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。2021年3月から「テラコヤプラス by Ameba」にてエディターとして従事し、保護者の方やお子様にとって、目的にあった最適な習い事に出会える記事作りを目指しています。