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大自然のなかで成長できる「国立江田島青少年交流の家」を取材!海に関する活動を通して学べることとは

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学校や塾、部活で忙しい子どもたちに、普段はできない新しい体験をさせてあげたいと思いませんか?

「国立江田島青少年交流の家」は、大自然のなかでさまざまな体験活動ができる施設です。

仲間と一緒に体験に取り組むことで、子どもにとっては大きな自信となり、これからを生き抜く糧となるでしょう。

今回は、「国立江田島青少年交流の家」 次長の平石 雅彦さんと、主任企画指導専門職の栗原 団司さんにお話を伺いました。

子どもたちに、自然に関わる体験をさせたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

江田島でできる自然体験を提供

子どもがカヌーを楽しんでいる様子

本日はよろしくお願いします。まず「国立江田島青少年交流の家」の概要について教えてください。

平石 雅彦さん(以下、平石)「国立江田島青少年交流の家」は、広島湾に浮かぶ江田島に位置しており、瀬戸内の温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、明るく爽やかな雰囲気のなかで、野外活動やスポーツ活動、学習活動、創作活動など多様な活動を展開しています

特に、水泳やカヌー、海の生物観察といった、海に関する多くの活動ができるところが大きなポイントですね。

「国立江田島青少年交流の家」には数多くの施設がありますが、おすすめの施設について教えてください。

栗原 団司さん(以下、栗原)「国立江田島青少年交流の家」には、宿泊室や研修室、講堂のほかに、グラウンドや水泳場、カッター研修施設などさまざまな施設があります。

どの施設もおすすめですが、特に江田島の恵まれた環境と瀬戸内海をしっかり味わえる海洋関係の施設がおすすめですね。

ご紹介したい施設は主に3つあります。

1つ目は、瀬戸内海に面する「カッター研修」施設です。

こちらで体験できる「カッター」とは、大人数で力を合わせてオールを漕ぐ大型のボートのことです。“さあ漕ぎ出そう、カッターの江田島”というキャッチフレーズのもと、この研修プログラムでは、コースによって宮島、似島まで往復することもありますね。

江田島のカッターが、世界遺産である宮島の鳥居をくぐるシーンは圧巻ですよ。

※現在は宮島の鳥居修復中のため、くぐることはできません。

「カッター研修」は、チームワークの大切さを学んだり、全力でボートを漕いで達成感を味わったりすることができるので、子どもたちの成長には、非常に有効な活動となっています。

宮島のなかをカッターでくぐる様子

2つ目は、当施設内にある“水泳場”と、近隣にある“荒代(あらじろ)海岸”です。

こちらでは、瀬戸内の自然をさまざまな角度から観察する海辺の研修プログラムがおこなえますよ。

具体的には、海辺の生物の観察や採集をおこなう “マリンウォッチング”や、海岸や浜辺に打ち上げられた漂着物を収集する “ビーチコーミング”、夜の海辺を散策してウミホタルや夜光虫の観察をおこなう “ナイトマリンハイク”など、海洋型施設の特性を活かした活動を体験することによって、自然や環境について考えることができます。

現在、当交流の家において、SDGs(※1)14番目の目標にある、「海洋保全」について考えるきっかけをつくれるような、新しいプログラムを考案しています。

子どもたちには、「海辺の生物にしっかりと触れ合うこと」「海の変化を考えること」「漂着物や景色から環境を考えること」など、さまざまな活動をしていただきたいと思っているんですよ。

水晶の森に親子がいる画像

3つ目は、江田島にある“水晶山”と“水晶の森”です。

標高90.3mの水晶山は、気軽に登山ができ、山頂から広島湾、江田島湾双方を望むことが可能で、四季折々の景色を楽しめますよ。

山の麓にある水晶の森では、幼児から大人までが自然のなかで思いきり遊べます。

あえて遊具などは置いていないというのが大きな特徴で、自分たちで自然を使って遊ぶというのが、この森のテーマとなっています。どんぐりを拾ったり、落ち葉のなかに埋もれたり、遊び方は自由ですね。

日帰りでの活動も受け付けているので、ぜひお立ち寄りください。

(※1)持続可能な開発目標。2016~2030年までの15年間で世界が達成すべきゴールを表したもので、17の目標と169ターゲットターゲットで構成されている。

さまざまな活動体験

海辺の生物を観察している様子

ー今後、開催予定のイベントを教えてください。

栗原:当施設では、年間を通して「海のふしぎ発見隊」というイベントをおこなっています。

「海のふしぎ発見隊」は、季節によって移り変わる海の様子や生き物の変化を見つけたり、海岸に打ち上げられた漂着物を集めたりする等海でのさまざまな活動を通して、海の環境を体感する活動です。

宿泊を伴うので、夜の海でウミホタルを観察することも可能で、自然の神秘・壮大さを感じることができるんですよ。

また、10月30日、31日に実施予定の、中学生を対象とした「江田島 “突破„ 塾 ~限界突破・難関突破~」では、カッターで江田島湾を縦断するというダイナミックな活動を計画しています

サブタイトルの“限界突破・難関突破”とあるように、活動プログラムを通して今の自分の殻を破る挑戦をしてもらいます。

みんなで協力しひとつのことをやり遂げて、得られるものの大きさを感じてほしいですね。

また、専門家によるメンタルトレーニングもおこなう予定にしており、身体を鍛えることだけでなく、心身ともに鍛えることの大切さを学ぶことができます。

メンタルトレーニングは、プログラム終了後にも、さまざまな場面で活用できるんですよ。

ボランティア活動の指導者を養成することを目的とした「体験活動ボランティアスクール」は、毎年春先から継続して実施しています。

体験活動や講義、安全講習を通して指導者としての役割を学び、最終的には受講生がキャンプを企画・運営することで実践力を身につけることができます。

受講生の多くは大学生ですが、高校生や社会人でも参加可能です。

子どもたちはカッター体験をしている様子

11月21日には、施設を開放して、さまざまなプログラムを体験してもらう「国立江田島青少年交流の家オープンデー2021」という大きなイベントを開催します。

親子でチャレンジする「親子ふれあいカッター」や、パドルスポーツ体験、海の宝物探し、水晶山登山、焼き芋体験、江田島焼の陶芸体験教室、江田島のオリーブを使ったキーホルダーやしおりづくり、江田島特産の牡蠣殻を使ったキャンドルづくりなどさまざまな体験ができるんですね。

予約が必要なプログラムもありますが、 氷上でなく室内のカーリングである“カローリング”や、専用の木製クラブでボールを打ち、スタートからホールポストまでの打数の少なさを競う“グラウンドゴルフ”など、予約なしで活動できるプログラムも体験できるようにしています。

イベント当日は、施設レストランでも特別メニューを用意しており、親子でのスイーツづくり体験なども考えていますよ。

ただ遊べるだけでなく、学びにつながるところもポイントですね。

子どもたちが江田島焼きをつくっている様子

ー体験を通してどのようなことが学べるのでしょうか?

栗原:たとえば焼き芋体験では火を使いますが、最近の子どもたちは、普段なかなか火を使うことがありませんよね。

そのようななかで、実際に火をつけたり、薪木をひろったり、焼き芋の焼き具合を調整したりということは、子どもたちにとって非常に興味深い活動になると思います。

楽しいだけでなく、「使い方によっては火も危険だ」ということを覚えてもらうためにも、とても貴重な体験なんですよ。

このイベントに参加して興味をもってもらえたら、次はまた違うプログラムに挑戦していただきたいですね。

自然のなかで思いっきりからだを動かすことで、リフレッシュできそうですね!

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質の高い体験活動や教育を提供し続けたい

子どもたちが釣りをしている様子

ー「国立江田島青少年交流の家」の今後の展望をお聞かせください。

平石:当施設を利用するか否かという判断をするのは、子ども自身ではなく、子どもに関わる団体の代表や保護者の方かと思います。

よって、まずは利用者の代表の方が、当施設を選んでくれるような施設にしていきたいですね。

そのためにも、皆さんが安心して当施設に関する相談ができ、安心・安全な活動ができることをお伝えできる環境をつくっていきたいです。

また、海洋に近しい“海洋型の施設”の強みを活かして、質の高い体験活動や教育を安定的に提供し続けていきたいと考えています。

今後も、利用者や地域の方から信頼してもらい、みんなに必要とされる施設でありたいですね。

子どもたちが野外炊飯をしている様子

ー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

平石:子どもたちが当施設に来るということは、“普段慣れてる空間から離れる”ということになります。

自分の家から離れることで、「自分のことは自分できちんとする」「周りの人のことを考える」…こういう当たり前のことをせざるを得ない環境に身を置くことになります。

そのため、当施設に来るだけで、ひとつの大きな成長が期待できるんですね。

さらに、その環境でさまざまなプログラムを実施し、日常では味わえない体験をするわけですから、利用者は貴重な成果を得ることができるでしょう。

たとえ年に数回だけであっても、今後の生き方に影響を与えるような、非常に心に残る貴重な体験となるはずです

大人の方は、ぜひ当施設を利用していただき、私たちと一緒に子どもの成長を見守っていただければと思います。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

■取材協力:国立江田島青少年交流の家

小泉 友里恵
この記事を執筆した執筆者
小泉 友里恵

Ameba塾探し 執筆者

小学生ではピアノ、学習塾に通う。中学生のときは社会科全般が苦手だったが、克服のため歴史に関する漫画を読みあさった成果もあり、歴史が大好きに。大学でも歴史を学びたいと思い、学習院大学文学部史学科に入学。2017年にお茶の水女子大学比較社会文化学専攻の大学院を卒業し、地理歴史と社会の専修免許状を所持。その後、2017年4月に家庭教師の派遣会社に新卒入社し、個別教室塾の副教室長を担う。2021年7月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。保護者の方やお子さまの気持ちに寄り添い、お悩みを解決できるようなお役立ち情報をお届けします。