「近畿医療専門学校」は、「柔道整復師」「鍼灸師」を育成する専門学校です。
現場で活躍できる生徒を育てるために、現場を熟知した講師陣から、施術に関わる基礎知識や理論のほか、現代の医療界に精通する臨床や手当を学ぶことができます。
サポートも充実しており、「柔道整復師」「鍼灸師」2つの資格を取得できるWライセンス制度や、整骨院への在学中のアルバイトを含め、生徒の希望に合った就職先の紹介をおこなう就職サポートも用意しています。
今回は、入試広報課の西堀 健司さんに、「近畿医療専門学校」の魅力について伺いました。
将来「柔道整復師」「鍼灸師」として現場で活躍したいと思ってる方は、ぜひご覧ください。
現場でスキルを発揮できる生徒の育成を目指す
ー本日はよろしくお願いします。早速ですが、「近畿医療専門学校」の設立に至るまでの経緯を教えてください。
西堀 健司さん(以下、
西堀):「近畿医療専門学校」は、自身柔道整復師・鍼灸師・スポーツトレーナーでもある理事長の小林英健が、業界を教育の現場から見つめ直そうと創立しました。
柔道整復師、鍼灸師は、学校を卒業して整骨院の現場に出れば、新人であっても患者様からすればみんな“先生”です。
しかし、知識しか持たず技術がない“先生”って、患者様からしたら不安じゃないでしょうか?また、柔道整復師と鍼灸師は「独立開業権」を持つ国家資格で定年なく働けるのですが、この魅力がひとり歩きして技術に乏しいままに開業してしまうことも多いのです。
そこで、プロとして信頼される技術を持つ「柔道整復師」「鍼灸師」を育成するため、生徒に施術の知識や技術を直接伝え、現場でその実力を発揮できるような教育をおこないたい…そんなコンセプトで創立されました。
21年春には「スポーツ科学コース」を設立
ー「近畿医療専門学校」はどのような学校ですか?
西堀:「近畿医療専門学校」は、“選ばれ続ける治療技術の伝授”をテーマに、柔道整復師、鍼灸師が働く現場の力を強化することに力を入れています。
経験・実績ともに業界の第一線で活躍する理事長の小林をはじめ、 現場を熟知した経験豊富な柔道整復師、鍼灸師、スポーツトレーナーを講師として、現場での施術に関わる基礎知識や理論はもちろん、通常の学校カリキュラムでは学びませんが、今日の現場では必要な知識と技術を伝える学校です。
ー 2つの学科「柔道整復学科」「鍼灸学科」について詳しく教えてください。
西堀:まず「柔道整復学科」は、医療やスポーツ現場で活躍できる柔道整復師を養成する学科です。
柔道整復師とは、骨折、脱臼、ねんざ、打撲などの外傷に対する応急処置、治療をおこなうことができる国家資格です。
「柔道整復学科」では、1年次に基礎的な包帯の巻き方の技術の修得や、柔道整復における基礎的な知識を学び、2年次は基礎知識・技術をベースに、さまざまな疾患に対する知識や実技を身につけます。
そして3年次には、国家試験対策と並行して、臨床に即した技術を学びます。
これらは整骨院やスポーツ現場では必要なもので、また知識は国家試験を通過するために不可欠なものです。しかし、それだけでは「選ばれ続ける」のは難しいのです。
そこで、後述する「スポーツ活法」に加えて、2021年春には、「柔道整復学科」のなかに、最新のスポーツ科学を学べる「スポーツ科学コース」を設立しました。
”スポーツ科学”とはその名の通り、スポーツを科学的に分析することです。そして、スポーツ科学が目指すのは、アスリートのコンディショニングやパフォーマンスの向上を科学的なアプローチによりマネジメントすることです。
従来のように努力、根性論ばかりではなく、より知的に、論理的、科学的に指導ができる知識と技術を学ぶことができます。
一般の学習には偏差値がありますよね。たとえば医学部に入るには英語・数学・国語…などでそれぞれにどれくらいの偏差値が必要なのか…など。
ではインターハイ出場選手やJリーガー、オリンピックアスリートたちの偏差値は?筋力、走力、跳躍力、動体視力…などの偏差値がわかると、より具体的な努力ができるのではないでしょうか?
海外のスポーツ先進国では当たり前になりつつあるスポーツ科学ですが、日本ではとても遅れているようです。
そこでスポーツトレーナーなど、スポーツ現場での活躍が期待されてる柔道整復師にこの知識と視点を授けたいと考えています。
スポーツ科学コース卒業後は、「柔道整復師」の受験資格に加え、「スポーツサイエンティスト」の資格が取得可能です。
「鍼灸学科」は、医療だけでなく、スポーツ現場や美容医療でも活躍できる技術と知識を学びます。
鍼灸師は、からだのツボに鍼(はり)と灸(きゅう)で刺激を与えて、人間が本来持つ“自然治癒力”を高め、体を活性化し、肩こりや腰痛などの痛みを和らげ、疾病や疲労などの改善を助ける治療をおこなうことのできる国家資格です。
過酷な練習で、疲労がピークのうちに試合本番を迎えたり、試合が続いたりするプロアスリートたちの現場では、疲労や痛みを和らげ、弱った内臓に有効に作用する鍼灸師の技術が求められると考えています。
また顔の部位に鍼(はり)や灸をすることで、血流の促進や皮膚の代謝を促し、お肌トラブルの解決に役立つことから、美容鍼灸も盛んなんですよ。
当校では、そんな鍼灸の不思議さに魅せられた教員たちが楽しく情熱的な授業をおこなっています。
そして、教員たちはそれぞれの家族の体調不良を、鍼灸で対応しています。
このように、すべての家庭とまでは言わなくても、各地域にもっと鍼灸師が増えることで、日本の健康基準が高まることにもつながりますから、授業にも熱が入るんです。
1年次は基礎的な技術と知識を学び、2年次は学問・実技とともに応用力を身につけます。
そして3年次は、「はり師」「きゅう師」二つの国家資格に合格するための国家試験対策と、臨床実習や実技授業を通して、現場で役立つ施術家としての技術力を養うことができます。
「柔道整復師」「鍼灸師」のWライセンスの取得が可能
―「近畿医療専門学校」の強みについて教えてください。
西堀:「近畿医療専門学校」では、「スポーツ活法」を学ぶことができます。
「スポーツ活法」とは、理事長の小林が、日本に古来より伝わる施術技術「南條式変形徒手矯正療法」を引き継いだところから始まりました。
一子相伝の技術の効果に驚いた小林は、これに柔道整復術と鍼灸術の知識と技術を加えて、改良を続けて「小林式背骨矯正法」を経て「スポーツ活法」が生まれました。
骨格の歪みを正すことで、人間の持つ自然治癒力を最大限まで回復させることができるというもので、さまざまな疾患にも応用ができ、多くの痛みの原因を取り除く即効性のある施術法になります。
特に即効性を求めるプロアスリートのケアの「強力な武器」になっています。
当校の生徒はこの施術法を学ぶことで、卒業してから柔道整復師、鍼灸師、スポーツトレーナーとして仕事をしていくなかで、さらに活躍のフィールドは大きく広がるに違いありません。
また、「選ばれ続ける施術家」のためにWライセンスを推奨しています。
主に急性の怪我、外傷に対応する柔道整復師と、主に慢性の体調不良や体の内部にアプローチする鍼灸師の、2つの国家資格をあわせ持つことにより、自身の施術の幅と視野を広げて、患者様のニーズにより広く応えることができるということです。
柔道整復師と鍼灸師2つの資格を得るには通常6年かかりますが、当校では、最短3年で柔道整復師と鍼灸師2つの資格の取得を目指すことができます。
そしてWライセンス制度は、柔道整復学科、鍼灸学科、どちらか1学科の入学金が免除となり、さらに1学科の3年間の授業料が約半額になるサポートもしています。
―続いて、学生サポートについてお聞かせください。
西堀:まず生活面についてですが、本校は出身地を離れて一人暮らしをする生徒が多いため、入学当初に孤独を感じたり入学後の環境の変化でからだの不調を訴える生徒もおり、こういった不安や悩みに対するサポート体制を整えています。
生徒たちの夢を育むため「誰ひとり取り残さない、面倒見のよい学校」を目指し、クラス複数担任制によって一人ひとりのフォローをおこないます。
さらに、「学生相談室」に高校の豊富な教師経験者や全国レベルの部活動コーチたちを集め、授業に関することはもちろん、暮らしや交友関係などの生活に関する相談等も含めて、広く深く関わり、3年間しっかりサポートします。
また、生徒の安全面にも気を使い、学校保健安全法に基づき、毎年春に健康診断を実施して一人ひとりの健康管理もしています。
さらに、授業中や学校行事等での事故・ケガに備えて、一般財団法人「職業教育・キャリア教育財団」の学生生徒災害傷害保険、及び、医療分野学生生徒賠償責任保険に一括加入しています。
スポーツ系のクラブに入部している生徒は、公益財団法人「スポーツ安全協会」のスポーツ安全保険にも加入してもらっていますね。
就職サポートも充実しており、在学中の接骨院へのアルバイトも含め、生徒の希望に合った就職先の紹介をおこないます。
特に理事長の小林は、全国に42店舗にものぼる整骨院を経営しており、ここが卒業後のいわば“大学院”のような役割を果たしています。
国家試験に合格したといっても柔道整復師、鍼灸師としては「ピカピカの一年生」。“大学院”の小林整骨院で患者様への向き合い方や、問診力の向上、更には独立開業のノウハウなどを学ぶことができます。
当校理事長が経営する整骨院グループをはじめ、理事の方々の経営する鍼灸・整骨院、本校卒業生が経営または運営する治療院等で働く生徒が増えており、就職を希望する生徒の就職率は毎年100%です。
「すべては患者様のために」という合言葉のもとに
―今後の展望、また読者へのメッセージをお願いたします。
柔道整復師、鍼灸師は、将来が有望でありながら定年がなく、また景気の変動にも影響されない安定した職業…まさに、一生の仕事と言えるのではないでしょうか。
「国家資格は一生ものの財産」とも言い換えられますが、それは事実です。しかしそれは「一生ものの技術と考え方」が備わって、はじめて国家資格は輝きます。
現在“コロナ禍”と呼ばれるなかで、理事長の小林が経営する整骨院グループは過去最高の好成績に恵まれ、柔道整復師、鍼灸師の仕事が「手に職」であることを実感しています。
本校では、学校の成績が優秀だった方や、有名校の卒業生を、入学生の条件に求めているわけではありません。
「すべては患者様のために」という合言葉のもと、「患者様に喜んでほしい」「スポーツ選手を支えたい」など、同じ思いをもつ人材を求め、その育成に全力で努めています。
こうした献身と奉仕の精神こそが、「人生100年時代」を迎えたこの国の、国民医療の一端を担う柔道整復師、鍼灸師の心構えだと考えます。
私たちの理念に共感していただける皆さんの入学を心待ちにしています!
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:学校法人近畿医療学園 近畿医療専門学校