日本には柔道・空手・剣道・弓道・テコンドーなどさまざまな武道があります。
なかでもテコンドーは、日本ではなじみが少ないイメージがあるかもしれませんが、柔道や空手と同じようにオリンピック競技のひとつとしても選ばれています。
そんなテコンドーを、子どもから大人、ときには芸能人にまで指導をおこなっているのが、テコンドー道場「テコンドー・ファラン朴武館(ぱくぶかん)」です。
今回は、「テコンドー・ファラン朴武館」の指導者である朴 禎賢(パク チョンヒョン)さんと矢部 守重(やべ もりしげ)さんにお話を伺いました。
テコンドーに興味をもっている方や、子どもが自信をもてるような習いごとを探している保護者の方はぜひご一読ください。
「テコンドー・ファラン朴武館」の朴さんと矢部さんにインタビュー
ー本日はよろしくお願いします。まず、テコンドーとはどのようなスポーツなのか教えてください。
朴 禎賢さん(以下、朴):テコンドーは、韓国生まれの武道です。創始者である武道家の崔泓熙(チェ・ホンヒ)により研究・開発され、1955年に公式武道として認定されました。
そして1970年代に韓国の国技となり、現在はオリンピック種目としても競技がおこなわれています。
テコンドーの「テ」は足技(跆)、「コン」は手技(拳)をあらわし、「ドー」は武道(道)や精神修養をあらわしています。
テコンドーとは、手と足を駆使する護身術に精神修養を加えた武道という意味なんです。
投げ技や抑え技で勝敗を決める“柔道”とくらべると、足技を多用する点が大きく異なりますね。
ー朴先生は世界大会で最優秀選手賞(MVP)を獲られているほどの実力とうかがいました。
朴:私は大阪生まれの滋賀育ちで、テコンドーが開発される以前は空手を習っていました。
大学進学を機に上京してテコンドーを知り、足技の華麗さに惹かれたのが、テコンドーをはじめたきっかけです。
また、テコンドーで私が技以上に感銘を受けたのは、先生や先輩たちの強さと優しさを兼ね備えた人間性でした。
「強くなれば彼らのように大きな人間になれる」と思い修練を重ねているうちに、気づけはテコンドー歴35年、7段・師賢(マスター)の段位まで辿り着いていたんです。
現在は、矢部師範たちとおこなっている週に1回の「青春深夜稽古」が楽しみのひとつになっていますね。
テコンドーを通して切磋琢磨しながら友情や人間性を育めることに幸せを感じています。
ー子どもたちがテコンドーを習うことで、どのような成長が期待できますか?
矢部 守重さん(以下、矢部):僕の子どもは5歳からテコンドーをはじめ、テコンドーを習い始めたことで「鬼ごっこでタッチされなくなった」とよく言っていました。
柔軟性や運動能力が成長し、体の変化を早いうちから実感できたのだと思います。
また、小学校高学年くらいになると力もついてくるので、体も強くなりますね。
テコンドーの組手(試合)では、帯より下への攻撃は反則となり、上に蹴るほど高ポイントを獲得できるため、柔軟性が身につくことは重要な要素です。
さらに、子どもがコツコツと稽古に取り組むことで精神的にも鍛えられ、地道な努力できるしっかりとした大人に育つと思います。
そのほかにも、柔軟性と筋肉がつき身体バランスが良くなるテコンドーは、男性はもちろん女性にもおすすめですね。
ー指導で工夫しているポイントやこだわりがあれば教えてください。
朴:人間は誰でも得手不得手はありますが、私の方針は一人ひとりの子どものいいところを伸ばすことです。
いいところをよく見て褒めれば、子どもはテコンドーを好きになり、テコンドーを好きになれば自然と技術も伸びていくんですよね。
これは勉強や仕事でもいえることですが、私が教えるというよりも、それぞれに合ったやり方を引き出せれば人は誰でも夢中になれるんです。
テコンドーの稽古には、「自分自身と向き合う」「相手と向き合う」「団体で取り組む」など、さまざまな成長の要素があります。
それらの要素のなかで、自分に合ったやり方を見つけてテコンドーを好きになれば上達も早く、上達することでまたさらにテコンドーを好きになる。
生徒たちがそうした経験を重ねて成長していけるように、いつも心がけています。
ーテコンドーには、ケガなどの心配はあるのでしょうか?
矢部:僕はテコンドーの指導歴15年ですが、指導時にテコンドーが原因でケガをした人はほとんどいません。
子どもの隣で柔軟体操をしていた保護者が稽古に参加するようになった例があるほど、安全な武道ですね。
僕が教えている道場では、黒帯を締めている主婦の方が3人もいるんです。
テコンドーは子どもから大人まで安全に楽しめる武道なので、安心していろんな方にチャレンジしていただきたいですね。
ー生徒が大会や試合に出場する機会はあるのでしょうか?
矢部:毎月さまざまな場所で大会や試合をおこなっているので、出場機会はたくさんあります。
全国大会でも多くの生徒が活躍しメダルを獲得していて、子どもたちは試合でメダルが獲れるようになると、自信をつけてさらに稽古に励むようになるんです。
僕らは、子どもたちにその成功体験をたくさん味わってほしいと思っていますね。
また、生徒のなかには世界大会に出場するほど、レベルの高い選手もいます。
「テコンドー・ファラン朴武館」は、おそらく日本で一番“世界大会出場選手を輩出”している道場かもしれません。
ー大会によって、なにか試合内容などがかわるのでしょうか?
矢部:大会には、さまざまなな試合や審査がありますね。
たとえば、ふたり並んで同時に「型」を披露して、どちらの「型」が上手かを判定する試合や、組手のポイントによって勝敗を決める試合などがあります。
そのほかにも、蹴り上げた足の高さを競う「スペシャルテクニック」や、板を割る枚数を競う「パワーブレイキング」など、大会ごとにさまざまな種類があるんです。
そのため、生徒一人ひとりが得意分野の大会に出場できるので、みんなに活躍の場面がありますよ。
ー生徒一人ひとりに活躍できる場面があるのは嬉しいですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!
子どもを「テコンドー・ファラン朴武館」に通わせている保護者にインタビュー
続いて、お⼦さんを「テコンドー・ファラン朴武館」に通わせている保護者の方へのインタビューをご紹介します。
ーまずは、「テコンドー・ファラン朴武館」にお⼦さんを通わせようと思ったきっかけを教えてください。
保護者Aさん:友人からテコンドーという武道があると聞き、子どもの護身術を兼ねてはじめました。
子どもが4歳のころから通っているので、2年ほど続けています。
保護者Bさん:すでに子どもを道場に通わせている韓国人の友人から紹介してもらったのがきっかけでした。
うちの子どもは、今年の4月から通いはじめています。
保護者Cさん:現在兄弟2人を通わせているのですが、きっかけはテコンドー好きの知人からの紹介とおすすめでした。
ー数ある武道のなかで、テコンドーを選んだ決め手はなんだったのでしょうか?
保護者Aさん:護身術ができるということもありますが、先生の方々に指導してもらうことで、甘えん坊の子どもに礼儀作法などをしっかり身につけてほしいと思ったからですね。
保護者Bさん:私は韓国人なのですが、韓国の男の子に一番人気の習いごとといえばテコンドーなんです。
やんちゃな子どもは落ち着き、消極的な子どもは自信をつけられる習いごととして人気で、うちの子どもは静かなタイプなので、活発さや自信をつけられたらいいなと思い、道場に通うことにしました。
保護者Cさん:体験に来たときに先生方がとても優しくて面白かったのが印象的で、この道場なら子どもが楽しく続けられると感じたのが決め手です。
ー実際に通わせてみてお子さんに変化はありましたか?
保護者Aさん:テコンドーをはじめる以前には見られなかった礼儀や忍耐が身についてきたと思います。
保護者Bさん:とても楽しいようで、家でもYouTubeでテコンドーの動画を見ながら、熱心に練習していますね。
家で気合を入れて練習をする姿を見て「変わったな」と感じています。数か月でそこまで変化があるのは、すごいなと思いますね。
保護者Cさん:人と話すときに、ちゃんと目を見て話したり、頭で考えて言葉を選んだりして話すことができるようになりました。
ー「テコンドー・ファラン朴武館」へ通うことで、お子さんにどんなことを期待してますか?
保護者Aさん:日常生活でも前向きな姿勢でいろいろなことにのぞむようになっているので、今後も成長を期待しています。
保護者Bさん:これからもがんばって続けて黒帯を目指してほしいですね。
白帯から黄帯に変わったときにはとても喜んでおり、今は次の目標である緑帯を楽しみに励んでいるようです。
保護者Cさん:子どもには大きくなっても続けられる、夢中になれることをもっていてほしいと思っています。
つらいなと思うことがあっても、ここは自分の心のケアもできる稽古場だと思うので、楽しみながら取り組んでくれたらうれしいです。
ーお子さんの今後の成長や活躍が楽しみですね。本日はありがとうございました!
「テコンドー・ファラン朴武館」の稽古の様子はAmeba塾探しのYouTubeでチェック!
「テコンドー・ファラン朴武館」の稽古の様子をAmeba塾探しの公式YouTubeで近日公開予定です!
子どもたちが真剣な眼差しで練習する姿や教室の雰囲気を、ぜひのぞいてみてくださいね。
「テコンドー・ファラン朴武館」の料金や教室の場所はこちら
「テコンドー・ファラン朴武館」は子どもから大人まで通えるテコンドー道場です。埼玉や東京をはじめ関東・東海地方各地に道場があります。
見学や無料体験もできるので、テコンドーをもっと知りたい方や実際に見てみたい方もお気軽にお問い合わせください。
■取材協力:テコンドー・ファラン朴武館