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青少年の自立を助けるNPO法人「かごしまコネクションズ」を取材!病気や障がいを抱える子どもへの支援とは?

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「学校の勉強についていけない」「悩みを誰かに聞いてほしい」など、子どもたちはさまざまな悩みを抱えています。

そんな子どもたちの悩みに向き合い、 病気や障がいを抱える⼦どもへの学習⽀援や児童福祉施設の運営、ボランティアなどの支援活動をしているのが、NPO法人「かごしまコネクションズ」です。

今回は、NPO法⼈「かごしまコネクションズ」の理事⻑・井上⼤地さんに、子どもたちへの具体的な支援内容や今後の展望について詳しくお話を伺いました。  

子どもの健全な未来を願う保護者の方、ボランティアに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

設立のきっかけは、病気の子どもたちへの思い

井上さんが子どもに勉強を教えている画像

ーまずはじめに、NPO法人「かごしまコネクションズ」の活動内容や設立経緯について教えてください。

井上 大地さん(以下、井上):NPO法人「かごしまコネクションズ」は、青少年の健全な育成を支える活動や、児童福祉施設の運営、学生のボランティア活動支援などをおこなっています

主な支援活動は、病気や障がいを抱える子どもの学習支援をする「青少年健全育成事業」、放課後デイサービスなどを運営する「児童福祉事業」、そして「ボランティアコーディネート(VC)事業」の3つですね。 

設立のきっかけは、私自身が幼いころ病気による入退院を繰り返しており、病気でつらい思いをする子どもたちを近くで見てきたことから、「自分と同じように病院で過ごす子どもたちに何かできることはないか」という思いがあったからです。

そして、大学在学中の2013年に“学生団体かごしまコネクションズ”を設立し、病気を抱える子どもたちのために募金活動から始め、2018年にNPO法人化したのです。

青少年の学習や自立をサポート

みんなで学習している画像

ー支援活動の「青少年健全育成事業」について教えてください。 

 井上:「青少年健全育成事業」で主におこなっているのは、病気や長期入院などで学校に行けない期間があったり、障がいなどにより学習に困っている子どもへの学習支援です。

支援方法としては、「かごしまコネクションズ」に通ってもらう教室型、家庭訪問型、双方向オンライン型の3種類があります。

学校の授業内容で理解ができているか不安に感じる部分を補うために、利用者と家族によりそう支援ができるように準備しています。

授業内容は、国語・算数(数学)・理科・社会・英語はもちろん、商業科の生徒にはビジネス基礎の授業をおこなうなど、利用する子ども一人ひとりのニーズに対応しています。

ー続いて、「児童福祉事業」の支援内容について詳しくお聞かせください。

井上:「児童福祉事業」では、「放課後デイサービスふきのとう」を運営しています。

放課後デイサービスふきのとう」がおこなっている“個人別課題学習プログラム”は、子ども一人ひとりに合わせて作成した45分間の学習プログラムに沿って、先生と生徒1対1で支援をおこなっているのが特徴ですね。

すべての子どもに各種心理検査を実施しアセスメントをしっかりおこなうことにより、それぞれの特性を客観的に捉えたうえで、強みを伸ばし、弱みを克服することに努めているんですよ。

学習プログラムをテーブルで行っている画像

また、一人ひとりの発達段階に応じた運動遊びとトレーニングを通して“感覚統合”を目指す、“身体づくりプログラム”も実施しています。

“感覚統合”とは、運動やトレーニングをおこない、発達障がいや知的障がいの子どもに見られる「視覚や聴覚などが過敏になってしまう特徴」を解消することですね。

ー「ボランティアコーディネート(VC)事業」ではどのような支援活動をされているのでしょうか?

井上:ボランティアコーディネート(VC)事業」では、ボランティアに取り組みたい方と、ボランティアの助けを必要とする方の橋渡しをおこなっています

「かごしまコネクションズ」を通してボランティアに携わっているのは、小学生から大学生までの青少年や20代の若者で、一人ひとりの希望に応じてボランティア先を紹介しています。

もしくは、個⼈や団体の方から「ボランティアを募集したい」という依頼をもらい、「かごしまコネクションズ」の公式サイトでボランティアを募集し、参加者を依頼先に派遣することもあるんですよ。

井上さんがみんなに向かって授業している画像

私たちは、ボランティアをする側にも、してもらう側にもメリットのある関係を築くことを目指しています。

そのため、“ボランティアコーディネーター”が、ボランティアの方々と一緒に現場に入り、場合によってはボランティアや運営の双方にアドバイスをおこないながら、よりよい環境づくりを図っています。

ー「ボランティアなんでも話そうサロン」についても教えてください。

井上:「ボランティアなんでも話そうサロン」は、ボランティアについて学ぶことができるフリースペースです。

「ボランティアをしてみたい」「学生のうちに何か活動したい」というような、ボランティアを希望される方が、相談窓口として活用できる場でもありますね。

現在は、新型コロナウイルスの影響で開催できていないのですが、通常は自由に出入りし交流できるサロンとして、週に1回もしくは月に1回開いています。

ボランティア活動に取り組むことで、普段はできないような体験ができるかもしれませんね。

勉強もボランティアも頑張ることで、充実した学生生活を送りましょう!

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寄付やチャリティーグッツ購入による応援が支えに

施設のなかでみんなでお話している画像

ー「かごしまコネクションズ」の活動を応援したい場合は、どのような方法があるのでしょうか?

井上:「かごしまコネクションズ」では、寄付を随時募集しています。

寄付の方法は、“口座振込やクレジットカードによる現金での寄付”と、「かごしまコネクションズ」が運営するチャリティーショップのオリジナルグッツを購入していただく”という2種類があります。

チャリティーショップでは、自家焙煎コーヒーも販売しているんです。

自家焙煎コーヒーは、「放課後デイサービスふきのとう」で保護者の方々に出していたものが好評で、「販売してほしい」という声があったため、寄付につなげようと商品化しました。

今後はオリジナルブレンドやグッツの販売も予定しており、「かごしまコネクションズ」を通しての購入が寄付につながるシステムも構築する予定ですね。

若者が気軽に助け合える社会の実現を目指す

子どもたちがプールに浮かべたボールで遊ぶ画像

今後の展望があればお聞かせください。

井上:新型コロナウイルスの影響で、活動の制限に加えて人に会う機会も減っているため、子どもたちはますます孤立化し、心身にも大きく影響するのではないかと思います。

「かごしまコネクションズ」では、子どもたちの孤立化を防ぐため、現在「メンタルフレンド事業」という企画を計画中です。

「メンタルフレンド事業」は、大学生のお兄さん・お姉さんが、病気や障がいを抱える子どもやその兄弟、身近な人に悩みを話せない子どもの話を聞いてあげたりする活動ですね。

ほかには、体調に不安のある子どもを預かる病児保育なども手がけたいと考えています。

やりたいことはほかにもたくさんありますが、今はまず病気や障がいを抱える子どもへの支援事業で、最善の提案ができるシステムをつくっていきたいと思います。

ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

井上:私たちの一番の願いは、“利用者が周りの手助けを受けながらでも、自分でやりたいことを選択して、自分の力で歩んでいける”、そんな自立した毎日を送れるようになることです。

病気や障がいの有無にかかわらず、青少年同士、若い世代同士がお互い気軽に手助けをし合える社会を実現するために、これからも私たちの活動を広めていきたいと思っています。

私たちの支援活動やボランティアに興味のある方は、ぜひ気軽にご相談ください!

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

小泉 友里恵
この記事を執筆した執筆者
小泉 友里恵

Ameba塾探し 執筆者

小学生ではピアノ、学習塾に通う。中学生のときは社会科全般が苦手だったが、克服のため歴史に関する漫画を読みあさった成果もあり、歴史が大好きに。大学でも歴史を学びたいと思い、学習院大学文学部史学科に入学。2017年にお茶の水女子大学比較社会文化学専攻の大学院を卒業し、地理歴史と社会の専修免許状を所持。その後、2017年4月に家庭教師の派遣会社に新卒入社し、個別教室塾の副教室長を担う。2021年7月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。保護者の方やお子さまの気持ちに寄り添い、お悩みを解決できるようなお役立ち情報をお届けします。