算数は、日常生活において、切っても切り離せないもの。できることなら、子どもに算数を好きになってほしいですよね。
そこで今回は、ゲームやパズルを用いて、楽しみながら数理能力を鍛えることができるという「アルゴクラブ」にインタビュー。
子どもが算数に夢中になり、勉強だけでなく“思いやりの心”も育つと人気です。
そんなアルゴクラブを導入している「国大Qゼミ 大船校」の多田 誠さんと、実際に教室に子どもを通わせている保護者の方に、アルゴクラブの魅力を伺いました。
遊びを通して子どもに楽しく算数を学ばせたい方、子どもの可能性を引き出したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
「アルゴクラブ」を導入している国大Qゼミ 大船校の先生、多田 誠さんにインタビュー
みなさんは、小学生の一番好きな教科、嫌いな教科が何かご存じでしょうか?
学研教育総合研究所の調査によると、小学生の一番好きな教科も、嫌いな教科も第1位が「算数」。しかも、8年連続で同じ結果が出ています。
ー本日はよろしくお願いします。まず「アルゴクラブ」とはどのような教室なのでしょうか?
多田 誠さん(以下、多田):「アルゴクラブ」は、ゲームやパズルを使って子どもたちの好奇心を刺激することで、楽しく“算数脳”を身に付けられる教室です。
「国大Qゼミ 大船校」には、小学生・中学生・高校生向けのさまざまなコースがあり、小学校低学年向けの「理英会アドバンスコース」にアルゴクラブを取り入れています。
ー“算数脳”とは何でしょうか?
多田: “算数脳”は特別なものではなく、一言で表すと「見える力」と「詰める力」のことです。
「見える力」とは、算数を学ぶときに必要な、“物事を見る力”のことをいいます。
アルゴクラブでは、図形を使いながら「形をどのように見るのか」を教えているんですね。
一方、「詰める力」は、論理的な思考力や、本質をつかむ要約力、問題などを見落とすことなく集中する力、最後までやり抜く意志力を指します。
さらに、私たちの日常生活のなかに何気なく存在している“数”の論理性も正しく伝えていきます。
ただし、堅いイメージで教えてしまうと、いかにも勉強という印象を持ちやすいので、ゲームを利用しながら面白く教えるんです。
それによって、数の論理性には「面白いゲーム性があるんだな」と気づく。
算数脳が身に付くと、“論理性の思考”を育てていくことができるのです。
ー算数脳のなかにも、さまざまな力があるのですね。
多田:そうですね。もっと詳しく説明すると、「詰める力」で大切なのは「精読力(文章を読み取る力)」です。
例えば、中学受験などの場合は、文章をしっかり読み取らないと問題が解けないので、精読力が必要になりますよね。
しかしアルゴクラブでは、精読力を鍛えるより、論理力を養うことに注力しています。
なぜなら、小学校低学年の生徒に精読力ばかり指導すると、「難しい」「わからない」という気持ちが生まれて、勉強嫌いになってしまいやすいからです。
そのため、精読力のトレーニングについては、楽しいと感じるゲーム程度で留めるようにしています。
ー算数脳は、授業や受験勉強以外でも使えそうな気がします。
多田:私たちの日常生活のなかには、あらゆるところに数がありますからね。
例えば、お風呂を沸かすときに「どのくらいの量がいいのかな」と考えたり、料理をするときに「調味料はどのくらい入れればいいんだろう」と悩んだり、数の勉強をしてるからこそ、頭のなかで論理的に考えられることがたくさんあります。
そして、算数脳を日常生活で活かすためには、いろいろと試して、数の量の感覚を正しく身に付けていくことが大切です。
子どもたちは、この試行錯誤する力を習慣化することで、数の概念や感覚がしっかりと身に付き、日常生活においてもとても役に立つと考えています。
ー続いては、アルゴクラブで取り入れているゲームや、授業について詳しく教えてください。
多田:まず、楽しみながら「詰める力」を身に付けられるアルゴというカードゲーム。ほかには、「見える力」を育てるピーキューブという立体パズルや、ジオという平面パズルも取り入れています。
また、一般的なアルゴクラブ教室の授業は通常90分ですが、国大Qゼミでは、50分に短縮しているのが特徴です。
短い時間のなかにたくさんのゲームをぎゅっと詰めているので、生徒は集中し、次から次へと考えを巡らすことができます。
授業時間が長すぎると頭が疲れてしまうので、生徒が「もう終わったの?」と感じる程度で切り上げるのもポイントです。
すると、毎回ちょっと物足りない気持ちで帰ることになり、また来週も来たくなるんですね。
このように、算数の勉強が「つらい」とか「難しい」という気持ちにならないように心がけています。
ー授業の際、大切にしていることはありますか?
多田:アルゴクラブの授業で大切にしていることは2つあります。
1つ目は、先ほども話したとおり、日常生活にある数を生徒に意識してもらうことです。
算数をする上で大事な能力でもある「見える力」と「詰める力」は、日常生活でも必要になってきますからね。
そして2つ目は、コミニュケーション力を鍛えていくことです。
アルゴクラブでは、複数人でチームをつくって取り組み、そのなかで“誰かに教えること”を生徒に体験してもらっています。
そういった体験を通すことで、人に向き合う姿勢やマナーも正して、相手にきちんと言葉で伝えられるようになるんです。
人とのコミュニケーションにおいて、“言葉”は大切なツールなので、「しっかり会話をしてもらいたい」という想いがありますね。
ーアルゴクラブは何歳から通うのが効果的でしょうか?
多田:ピーキューブは積み木なので、3歳からでも利用可能とされていますが、私たちは小学1年生、2年生ごろから通い始めるのがベストだと考えています。
しかし、ピーキューブを使った問題によっては、論理的に考える力が必要になるので、数と言葉を学び始める年齢ぐらいが一番効果的かと思います。
ー算数に苦手意識があっても大丈夫でしょうか?
多田:そこに関しては、慣れが必要かと思います。
まず、アルゴカードの並べ方のルールや、ピーキューブ・ジオの形の名称、どんなパーツがあるのかを覚えなければなりません。
大体、生徒がアルゴクラブのゲームに慣れるまで、およそ1か月くらいかかりますね。
ゲームに慣れてきたら、1年目クラス・2年目クラスといった、小学1年生、2年生レベルのクラスに入ってもらいます。
そこから1か月くらい経てば、アルゴクラブの問題を解けるようになるでしょう。
アルゴクラブで重要視しているのは、“どのように試行錯誤して算数脳を育てるか”。
算数の基礎については、きちんと学校で学んでいるので、教室も問題なく通えますよ。
ー教室のクラス分けは、レベル別になっているのですか?
多田:基本的には学年別でクラス分けしており、生徒の得意・不得意に応じてクラスを分けることはしていません。
なぜなら、できる子も、できない子も、会話をして教えあうのが大切だと考えているからです。
ひとつ実例を挙げると、アルゴクラブに2年間通っているものの、図形問題をなかなか解くことができない女子生徒がいました。
しかしその生徒は、周りのみんなと一緒に問題に取り組む雰囲気が大好きで、とても楽しんで通ってくれていたんです。
この生徒は現在小学5年生になりましたが、なんと今では、学校の図形のテストでナンバーワンなんですね。
また、小学校低学年の際に、学校で小学3年生、4年生レベルの図形問題が出てきて、「これってアルゴクラブの問題より簡単だよね」とパッと解いてしまい、保護者の方がびっくりしたという出来事もありました。
実際、その生徒の言うとおり、小学3年生、4年生レベルの図形問題よりも、アルゴクラブのパズルのほうがずっと難しいんです。
そのため、例えアルゴクラブで問題を解けなくても、
小学3年生、4年生レベルの基礎はすでにできあがっていたのでしょう。
私自身、できる・できないはどうでもよくて、楽しい授業じゃなきゃダメなんだと実感しましたね。
それに、「今できないから、ずっとできないか?」といえば、そんなことはありません。
誰かがきちんと教えてくれて、そのときに面白さ、楽しさを感じて「この雰囲気が好きだ」と思えると、その経験はのちのち活きるんじゃないでしょうか。
ーしっかりと能力を定着させるために工夫していることはありますか?
多田:算数とは論理性を教える授業なので、数や言葉を正しく使い分け、生徒に論理的に考えてもらえるようにしています。
例えば、立体パズルのピーキューブを扱うときには、前後・左右・上下といった言葉を使い、「その右の図形は何段か数えてごらん」という伝え方をしています。
平面パズルのジオを使う場合は、長さや広さを指でなぞってもらったり、補助線を引いてもらったりしているんですよ。
また、生徒たちには「問題の上にパーツを乗せないで」と指導しています。
自分の指や視覚を正しいものとして、正確な「見える力」を身に付けてもらうためです。
ほかには、日常生活に絡むネタを入れて毎回出題するようにしていますね。
6月21日の夏至の際には、「今日は1年で一番昼が長い日です。では、どのくらい長いのかな?」という問いかけをしました。
生徒の興味と好奇心をくすぐるネタを入れることで、日常生活にある“数”を意識してもらい、楽しんでもらうように工夫しています。
ー楽しい授業でありながらも、ルールを守って進めていることが伝わってきました!本日はありがとうございました。
子どもを「アルゴクラブ」に通わせている保護者にインタビュー
ーまず、アルゴクラブを知ったきっかけを教えてください。
保護者A:もともと国大Qゼミの幼児教室に通っていたのですが、そこからの紹介でアルゴクラブを知り、通わせることになりました。
保護者B:私の場合は、子どもが年長のときに、インターネットで習い事を検索していてアルゴクラブを見つけました。
当時、どんなジャンルの習い事をさせるかは、特に決めていませんでしたが、国大Qゼミの幼児教室に通っている知人がいたので、アルゴクラブの名前は知っていましたね。
ーアルゴクラブに子どもを通わせようと思った決め手は何でしたか?
保護者C:私自身、算数が得意ではなかったので、子どもには算数を好きになってもらいたい、というのが一番の望みでした。
でも、公式を覚えて問題を解くのは学校で学ぶことができるので、それよりも答えを導き出すまでの過程を学ぶほうが、この時期は大事だと思ったんですね。
そのため、多様な答えの導き出し方を学ばせたいと考え、アルゴクラブに通わせることを決めました。
保護者A:私は、子どもが小学校にあがって、学校での勉強が嫌いになってしまうのを心配していました。
そんななか、アルゴクラブは楽しくゲーム感覚で勉強ができると知って。
楽しみながら気がつくと成長できるような習い事を求めていたので、アルゴクラブはぴったりだと感じたんです。
ー実際にお子さんを通わせてみて、何か変化は感じましたか?
保護者B:私の想像以上に、子どもは楽しみながら通っています。
頑張ったご褒美としてカードがもらえるので、それが楽しみでやる気になっているようです。
また家で勉強するとき、少し難しい問題でも自分で答えを導けるようになりました。
算数のみならず、いろいろな事柄について「どうしてこうなるんだろう?」と自分で考える時間が増えていると感じますね。
保護者C:私も、集中力が身に付き始めているのかなと感じています。
自分で「やる」と決めたことは、最後までやり通すことが徐々にできるようになってきていますね。
ーとても大きな変化ですね。今後、アルゴクラブやお子さんにどのようなことを期待しますか?
保護者A:すでに期待以上のものを学ばせていただいているので、このまま楽しく通い続けられると嬉しいです。
保護者B:今後、人生を歩む上で求められるのは、思考力・判断力・表現力だと思っています。
これらの力を養うため、これからも体験を通じて楽しみながら学べる環境を整えていってもらいたいですね。
保護者C:私は、アルゴクラブの授業を通じて、子ども自身が社会にどう交わっていくのか、考え方を学んでいってほしいですね。
そして多様性を認めて、多くの人たちと接していけるような柔軟性を養ってもらいたいなと思います。
それによってグローバルな感覚が身に付き、世界各国の人たちとも仲良くやっていけるようになるのではないでしょうか。
まだ少し遠い未来の話ですが、子どもがそのように育ってくれたら嬉しいです。
ー本日はお子さんのお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
実際の教室の様子を知りたい方はAmeba塾探しの公式YouTubeをチェック!
「アルゴクラブ」の実際の授業の様子は、Ameba塾探しの公式YouTubeでご覧いただけます。
子どもたちがゲームを通じて楽しく算数を学ぶ様子や、アルゴクラブの内容は、こちらをチェックしてみてください。
■授業密着前編はこちら!
■授業密着後編はこちら!
「アルゴクラブ(国大Qゼミ 大船校)」の料金や教室の場所はこちら
今回取材した教室は「国大Qゼミ 大船校」、JR大船駅から徒歩1分の場所にあります。
アルゴクラブの授業を受けられる教室は、大船校のほかに、横浜校・川崎校・二俣川校・北山田校と全部で5教室です。
体験授業も実施中なので、ぜひお気軽に参加してみてくださいね。
■取材協力:国大Qゼミ