府中の歴史や文化を守る「府中市郷土の森博物館」を取材!子どもたちが“楽しんで学べる”取り組みについて聞いてみた

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「府中市郷土の森博物館」は、自然豊かな園内に展示施設やプラネタリウム、復元建築物などを備えた、大スケールの総合博物館で、府中の歴史や自然、文化を学ぶことができます。

さらに、最新のプラネタリウムがあるのも特徴で、府中市内外から数多くの人が訪れる人気のスポットです。

今回は、「府中市郷土の森博物館」庶務係の富田 陽奈さんと、天文企画・交流係の鈴木 麻菜美さんにインタビュー。

イベントや体験教室を通した取り組み、魅力について、たっぷり伺いました。

子どもから大人まで楽しめるイベントがたくさんあるので、歴史や星に興味のある方、家族で参加できるイベントをお探しの方は、ぜひご覧ください。

  1. 郷土の歴史や文化、自然を守る「府中市郷土の森博物館」
  2. 大迫力のプラネタリウム!幅広い世代が楽しめる充実した施設
  3. イベントや体験教室を通して“郷土文化に興味を持つ”きっかけを
  4. 「どんなときも星空を見上げてほしい」博物館スタッフの熱い想い

郷土の歴史や文化、自然を守る「府中市郷土の森博物館」

あじさいと旧町役場が写っている画像

ー本日はよろしくお願いいたします。まず初めに、「府中市郷土の森博物館」ではどのような活動をおこなっているのか教えてください。

富田 陽奈さん(以下、富田):府中市郷土の森博物館では、主に府中の歴史や自然に関するさまざまなモノや情報を集め、それを次の世代に継承するとともに調査・研究の成果を発信しています

また、ボランティアの方のご協力を得て、古文書や民俗、自然分野の資料収集と研究も進めているところです。

当館では、ほかにもプラネタリウムや天文事業関連のイベントなど、さまざまな分野で
ボランティアの方にご活躍いただいており、市民参加の博物館づくりを目指しています。

さらに、「こめっこクラブ」という活動では、1年を通して園内にある田んぼや、昔の道具を実際に使って田植えから稲刈り、もちつきまでを体験できます。

日常では味わえない経験ができることから、親子で参加される方も毎年たくさんいらっしゃいますよ。


地域の自然や歴史について学ぶ講座も開催しており、博物館がもつ情報を、さまざまなかたちでみなさんへ発信しています。

ー続いて、「府中市郷土の森博物館」設立に至るまでの経緯をお聞かせください。

富田:府中はかつて、武蔵国(むさしのくに)の国府がおかれた歴史があり、その伝統が色濃く残る地です。

当館は、そんな府中の郷土理解をみなさんに深めていただきたく、総合博物館「府中市郷土の森」として1987年に誕生しました。

この事業は、府中市制25周年記念事業として始動したもので、プラネタリウムを併設する博物館本館や、復元建築物などの整備が段階的に進められました

そして2001年に、「府中市郷土の森博物館」と改名し、府中の歴史や文化、自然に触れられる知的なレクリエーションの場として、現在に至っています。

大迫力のプラネタリウム!幅広い世代が楽しめる充実した施設

ー東京ドーム3個分という広大な敷地をもつ「府中市郷土の森博物館」ですが、館内にはどのような施設があるのでしょうか?

富田:当館は、本館建物と園内を合わせた施設全体を総合博物館とし、みなさんに歴史や文化、自然を感じていただこうと、展示や体験などを通してさまざまな発信をしています。

博物館本館では、通常2階で常設展示をおこなっていますが、現在は、改修工事により閉室しているので、1階で常設展示の一部をロビー展として公開中です。

また、普段とは違う視点でも常設展示を楽しんでいただこうと、プラネタリウム投映による常設展示室体験ツアーも無料開催しています。

プラネタリウム常設会場の画像

ー展示の様子が映像化されているのですか?

鈴木 麻菜美さん(以下、鈴木):そうですね。ドームいっぱいに、工事前の常設展示室を投映し、10分間のダイジェストツアーとしてスタッフの生解説とともにご紹介しています。

ご覧になった方々からは、「本物もぜひじっくり見てみたい」という声も多く、みなさんに興味を深めていただく機会になっているのではないでしょうか。

ーいつもの常設展示室がお休みでも、いろいろな楽しみ方ができるんですね。

富田:広い園内に咲いている四季折々の花や、自然を観賞できるのも、当館の魅力のひとつです。

春先の「梅まつり」、初夏の「あじさいまつり」といったイベント期間中は、特に多くの来館者で賑わいます。

復元された江戸時代〜昭和初期の建物が見られるのも当館ならではの魅力です。

最近では、古民家や、風情のある建物で映え写真を撮るのも流行っているようで、撮影をしている若い方の姿もよく見かけます。

当館にある復元建物は、府中で実際に利用されていた小学校や庁舎、住宅が移築、復元されたものなので、年配の方のなかには懐かしがられる方もいらっしゃいますね。

復元建築物の小学校の画像

ー続いて、プラネタリウムについてもお聞かせください。

鈴木:プラネタリウムは、2018年に全面リニューアルをおこない、天の川を含む約1億個の星を投映するなど、より本物に近い星空を再現できる最新式機器を導入しました。

また、大迫力の映像をご覧いただける、4台の4Kプロジェクターも搭載しています。

投映する番組は季節ごとに変わり、親子で楽しめる子ども向け映像番組や、大人も楽しめる映像番組、スタッフが生で全編解説する「生解説プラネタリウム」。そのほかにも、七夕や、中秋の名月といった季節限定の特別投映もご用意しています。

子ども向け映像番組は、アニメなどの子ども向けコンテンツと、星空の生解説とのセットで構成しています。

星空の解説では、まず身近な府中の街並みと夜空から観賞するので、プラネタリウムがはじめての子どもたちにとっても、楽しく天文に親しめる内容です。

でも、やはり一番のおすすめは、当館オリジナルの「生解説プラネタリウム」ですね。

生解説プラネタリウムは、星空や宇宙にまつわるトピックを、全編45分間の生解説でたっぷり掘り下げており、天文好きならずとも興味深く楽しめる内容に仕上がっています。

プラネタリウム内の画像

ー最新機器のプラネタリウムは、映像もこれまでと違うのでしょうか?

鈴木:長く通われている方や、ほかの施設をご存じの方からは、美しさや迫力がまったく違うと驚かれます。

同じ番組を見ても、これまで表現しきれていなかった細かい部分まで鮮明に映し出され、よりわかりやすくご覧いただけるようになりました。

府中市にはこんなに素敵なスポットがあったんですね!

学校の勉強や、受験勉強の合間にぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

東京都府中市にある「府中市郷土の森博物館」は、府中駅や分倍河原駅からバスで行くことができます。

周辺には、塾も充実。郷土を知ることで、勉強にも興味が出てきた方は、下記のテラコヤプラスの検索ページから、自分にぴったりな塾・学習塾を探してみてください。

府中市 塾・学習塾 ランキング
府中駅(東京都)から近い 塾・学習塾 ランキング
分倍河原駅から近い 塾・学習塾 ランキング

イベントや体験教室を通して“郷土文化に興味を持つ”きっかけを

体験館で子どもたちがわらぞうりを作っている画像

ー今後開催予定の体験や、イベントがあれば教えてください。

富田:「ふるさと体験館」では、日曜・祝日を中心に、風車づくり折り紙教室といった昔あそびや、手づくり体験のできるイベントを実施しています。

天文に関するイベントとしては、太陽観望会星空観望会の開催、移動天文観測車「ペガサスⅡ」による天体観望会のサポートもおこなっています。

鈴木:「ペガサスⅡ」は、望遠鏡を積載した移動天文観測車です。

近隣の市の子ども会など、団体行事へ出向き、星空観察イベントをお手伝いしています。

星空観察に参加した子どもたちのなかには、「これはプラネタリウムで見た星だ!」と覚えてくれている子もいて、こうした記憶に残る体験や感動を、今後も提供し続けていきたいですね。

富田:現在イベントは、新型コロナウイルス感染防止の関係で、中止や延期になることもあります。

イベント情報は随時更新しているので、最新のイベントスケジュールと内容は、ぜひ博物館の公式ホームページでチェックしてください。

体験館で親子で風車を作っている画像

ー幅広い世代に利用されている「府中市郷土の森博物館」ですが、子どもたちにはどのように活用してほしいとお考えですか?

富田:やはり府中の自然や歴史に触れて、郷土の文化に興味をもっていただけるのが一番嬉しいです。

勉強や自由研究を目的に来館する子どもたちも多いので、幅広く活用できる身近な場として、学習の手助けをさせていただきたいと思っています。

また、園内の復元建物や昔遊びイベントなどを通して、それらを新鮮に感じる子どもたちと、懐かしく感じる親・祖父母世代が話題を共有するきっかけになるといいなという期待もしています。

鈴木:星に関心がないお子さんでも、まずはテレビや映画感覚で楽しめる、映像番組と星空解説がセットになった番組から鑑賞してほしいですね。

さらに興味がわけば、生解説プラネタリウム、星空観望会…と、どんどん学習の幅を広げていくことができます。

空は身近にあって、いつでもどこでも学び楽しめるもの。普段何気なく見ている星空への興味を、子どもたちにも深めていただけると嬉しいです。

「どんなときも星空を見上げてほしい」博物館スタッフの熱い想い

プラネタリウムで子どもたちが天井を見て指をさしている画像

ー今後の展望や、課題をお聞かせください。

富田:当館は、頻繁にお越しくださる常連さんも多いので、何度来ても新しい発見をしていただけるよう、見どころは常につくり続けていきたいと考えています。

今年度は、園内にあじさい観賞を楽しめる新スポットが完成しました。

また最近、職員・スタッフ総出で植えた彼岸花が、秋には真っ赤な絨毯のように咲いてくれると思うので、楽しみにしていてほしいですね。

展示会やイベントなど、みなさんに興味をもっていただけることを企画し、園内・建物含めて、トータル的に魅力のある博物館づくりをしていくのが今後の展望です。

ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

富田:現在は、新型コロナウイルス拡大のため、気軽に外出しにくい状況ではありますが、当館は万全な感染対策をおこない、新しいことにも取り組みながら楽しめる施設づくりに努めています。

みなさんには当館へ来ることで新たな学びや楽しみを発見したり、思い思いの過ごし方で安らぎを感じたりしていただきたいですね。

府中市の方々にはもちろん、市外の方にも遊びに来ていただける施設を目指していますので、ぜひ一度足を運んでくださると嬉しいです。

鈴木:プラネタリウムのオリジナル番組は当館でしか見ることのできない限定プログラムです。

毎回、解説担当者が1からつくりあげているもので、そこには、みなさんにもっと星空を楽しみ、好きになってもらいたい、という熱い想いが込められています。

コロナ禍であっても、星空を見上げることはどこからでもできますよね。

こんなときだからこそ、星空を楽しむ時間をもっていただきたい
と、今は特に強く思っています。

ー本日は貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。


■取材協力:府中市郷土の森博物館

坂本 菜緒
この記事を執筆した執筆者
坂本 菜緒

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

ピアノ、体操、フィギュアスケートなどの習い事を掛け持ちしつつ、小学3年生から進学塾に通う。高校受験で山手学院高等学校に進学。その後、大学受験で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。同校の大学院美術研究科を修了し、美術と工芸の専修免許状を所持。2012年から東京都公立小学校にて勤務。2018年5月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。2021年3月から「テラコヤプラス by Ameba」にてエディターとして従事し、保護者の方やお子様にとって、目的にあった最適な習い事に出会える記事作りを目指しています。