お笑いコンビ・カミナリの竹内まなぶが語る!早稲田大合格で得た「得意なところを伸ばす」学習方法とは?

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茨城弁で繰り広げられる、どつき漫才が人気のお笑いコンビ「カミナリ」。

お二人はさまざまなテレビ番組にも出演しており、ボケ担当の竹内まなぶさんは、2浪して早稲田大学の政治経済学部に合格した、高学歴芸人のひとり。

そんな竹内さんに、浪人中の過ごし方、早稲田大合格で得た学習法についてお話を伺いました。

  1. やんちゃで人を笑わせることが好きだった幼少期
  2. 完璧にできなくてもいい!得意なところを伸ばす
  3. 参考書や受講する先生を絞ったら教科に集中できた
  4. メリハリをつけた生活で、過去問10年分を解く

やんちゃで人を笑わせることが好きだった幼少期

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―幼少期はどんなお子さんでしたか?小学校、中学校時代についてもお聞きしたいです。

竹内 まなぶさん(以下、竹内):
実家がスーパーを営んでいるのですが、スーパーの中をずっと走り回って、来てるお客さんに悪態ついたりとか、ひどいことをしてました。

けっこうやんちゃな子どもでしたが、小さい頃から人を笑わせることが好きでしたね。

―コンビを組まれている石田さんとも小さい頃から一緒に遊ばれていたのですか?

竹内:
小学校は別だったんですよ。となりだったんですけど。だからお互いの学校で面白い人みたいな感じで知ってはいました。

中学校が一緒になったのをきっかけに、石田と組んで同級生を笑わせるようなことをしていました。

―やんちゃな子どもだったとのことですが、学校の成績はいかがでした?

竹内:
それがすごく勉強ができて、めちゃめちゃ成績が良かったんですよ。

勉強が好きとか嫌いとか苦手とかなく、なんか楽しかったんですよね。勉強に対して、最初から苦手意識がありませんでした。

例えば、小学校1年生の時に習う漢字をすぐに全部覚えて、みんなが1年生の漢字覚えてる時に2年生の漢字を覚えていましたね。

―それはすごいですね。先生の教え方が上手だったとか、好きな先生がいたからといったことは関係ありましたか?

竹内:
そういうことに関係なく、自分から何か学ぶのは楽しいなと思って勉強していました

学校から帰ってきて、ノートに2年生の漢字をばーって書いて、全部覚えたら、なぜかそのノートを庭に捨てたんですよ。

自分でも何で捨てたのかはわからないんですけど(笑)。

―小学生のうちから先取り学習をされていたら、中学校でも成績上位だったのではないですか?

竹内:
はい、中学校でも成績は良かったですね。

中学校になると、成績に順番がつけられると言われたので、ちょっと頑張ったら2番だったんです。

成績が1番の子がずば抜けて頭が良くて、中学の時はずっと2番でした。周りよりは勉強ができる子でした。

成績を上げたい、1位になりたい、といった動機がなかったので、プレッシャーもなく、ずっと楽しく学んで、勉強していたと思います

―中学では部活動をされていたそうですが、勉強との両立はできましたか?

竹内:
サッカー部に所属していましたが、僕らの学年は3人しか入らなくて。

2こ上の先輩がめちゃくちゃ不良で、みんなびびってサッカー部に入ることをやめたんです。

それでもサッカーをやりたい3人だけは入って、そんなに強い部活でもなかったし、練習もきつくもなかったので、部活は真剣にやっていましたが、勉強と両立できていました

中学校3年生の時に、受験を意識し出してから塾に通い始めました。

ほかの中学校の子たちにも勝たなきゃいけないってなった時に、ちょっと学校の勉強だけじゃ足りないかなと思って、進学塾の「典和(てんわ)進学ゼミナール」へ行きました。

完璧にできなくてもいい!得意なところを伸ばす

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―インタビューの際に、相方の石田さんが「竹内さんのおかげで成績が上がった」と話していました。

竹内:
そうです、たくみに「設問全部をパーフェクトに解答するのではなくて、80点でいいから点を取るのが戦略だ」っていう、典和進学ゼミナールで教わったことを言った記憶があります。

それもあって、たくみの成績がすごく伸びましたね。

僕も完璧にできなくても、合格点を取っていれば受かるっていう気持ちで、 あまり苦手なところは深堀りしないで、得意なところを伸ばす勉強をしていました

―高校受験の時に、苦手な科目はありましたか?

竹内:
あまり苦手な科目はなかったのですが、強いて言えば「数学」が苦手かな、という程度でした。

県立高校の入試だったので、そんなに解けないほどの難問はありませんでした。

入試までに過去問を何十年分と解いていたので、この問題は捨てても大丈夫だな、とか、ここに時間をかけなくてもいいな、というのがわかってくるんですよ。

だから設問を「捨てる能力」が身についたのかもしれないですね。

―高校でも中学同様に成績は良かったですか?

竹内:
それが高校に入学してから、勉強がまったくできなくなったんです。

中学の時に、勉強ができるっていう変な自信がついていたので、高校もいけるだろって思ってテスト対策をしなかったら、一発目の英語のテストで赤点を取っちゃって。

そこから、勉強をやる気がまったくなくなりました。

どうぜ芸人になるんだろうなとか考えはじめちゃって、卒業できればいいか、くらいの気持ちで、まったく勉強できないまま、学年140人中130位くらいで卒業しました。

―そこから早稲田大学を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

竹内:
周りのクラスの友達より、なるべく偏差値の高い大学行きたいっていう、軽い理由でした(笑)。

現役の時は、正直、早稲田大学は無理だろうなと思っていました。

何か学びたいことがあったわけではなくて、とりあえず早稲田大学の全学部を受けさせてもらって、全部落ちて…。あと、明治大学も受けましたが、全部落ちました。

それで、うせ浪人生をやるなら早稲田大学しか受験しないぞって決めて、予備校に2年行った感じです。

浪人してから早稲田大学を目指したのは、ミーハーだからなんですよ。

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参考書や受講する先生を絞ったら教科に集中できた

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―浪人してから、勉強の仕方は変わりましたか?

竹内:東京にある「代々木ゼミナール」という予備校に通い始めましたね。

浪人1年目は、とにかく派手な先生や面白い先生の授業を受けまくって、いろんな先生の授業に手を出して、いろんな参考書に手を出しました。

それで早稲田の理系以外の学部をすべて受験したら、全部落ちたんです。

そこで浪人2年目に入る時に、各教科1人の先生だけに絞りました。参考書も各教科1冊か2冊に絞って勉強したら、夏を超えたくらいから成績がめちゃくちゃ上がってきました。

それで受験は早稲田大学だけを受けて、ほぼ全学部受かりました。

―参考書や先生を絞ったことが功を成したわけですね。

竹内:
そうですね、絞ったことで各教科に集中できました

この先生の言ってることだけ覚えていればわかるんだぞ、いろんなものに手を出さないぞっていう暗示をかけて。

私立の文系は、「国語」「英語」「社会」の3科目で受けれたので、自分の得意な科目だけで受験できたことも良かったのかもしれません。

社会も「日本史」や「世界史」が得意ではなかったので、「政治経済」「公民」の科目で受けられる学部を受験しました。

メリハリをつけた生活で、過去問10年分を解く

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―受験勉強中、オリジナルの学習方法などはありましたか?

竹内:
学習方法っていうか、とにかくメリハリをつけていましたね。浪人生の時も休むって決めたら一日中遊んで休みまくったり、寝たかったらちゃんと寝るとか。

中途半端にモヤモヤしながら遊んだりせず、思いっきり遊ぶ時は遊ぶ、勉強する時は勉強する、みたいな切り替えはすごくできていたなと思います。

それから「予備校だけでしか勉強しない」って決めていました。家では予習も復習もしなかったです。

その代わり、予備校に行ったら、過去問を全学部10年さかのぼって全部解きました

時間はかかりましたが、秋ぐらいになると、早稲田のほとんどの学部の合格点を超えてきたので、多分受かるんだろうなって思っていました。

―過去問10年分はけっこうな量ですよね。

竹内:
めちゃくちゃ時間がかかりますが、過去問を解くことで傾向が掴めて、この問題は正答率が低いから外しても大丈夫、というのもわかるようになります。

大学に受かってから思ったことは、本当に受験ってゲームだなって思うんですよね。

覚えてないから解けないわけで、覚えればいいじゃんって、受かってから気付くんです。

だから受験生には、あまり苦手とか思わなくて大丈夫だよ、頑張れば大丈夫だよって伝えたいですね。

―覚えてないから解けない、それは一理ありますね。

竹内:こんなに努力することが目に見えてることって人生でそんなにない
と思うんです。

社会に出たり、芸人もそうですけど、頑張りたいけど、どうやって頑張ったらいいかわかんないじゃないですか。

でも、受験は学習範囲も出題傾向もわかりきっているので、ストレスを抱えている子たちには、その点は楽に考えてほしいなって思います。

―受験勉強が辛い、学生生活を楽しめない、と思っている学生に向けて、メッセージをいただけますか?

竹内:受験って、こんな簡単なゲームはないぞ、っていうのと、
失敗しても全然大丈夫だよっていうのは伝えたいですね。

それから、大学には行っておいた方がいいと思いますが、特定の大学に固執する必要はないかな、と思います。

勉強を頑張っている子や受験生って、自覚がないので言いますが、本当にあなたたちはすごいことしてるよって思いますね。

今の頑張りが、大人になってからの自分を助けてくれるので。1個でも成功したり達成した経験は、自信につながります。

僕も浪人時代、マックス頑張っていましたが、今でも自分はやればできる子なんだって思いますから。



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竹内 まなぶ(たけうち まなぶ)
お笑いコンビ「カミナリ」のボケ担当。1988年生まれ、茨城県出身。
2011年、幼馴染みの石田たくみとともにお笑いコンビ・カミナリを結成。
早稲田大学 政治経済学部 経済学科中退。

Twitter:@Manamatic
Instagram:@kaminarimanabu
YouTubeチャンネル:Mana VLOG
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坂本 菜緒
この記事を執筆した執筆者
坂本 菜緒

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

ピアノ、体操、フィギュアスケートなどの習い事を掛け持ちしつつ、小学3年生から進学塾に通う。高校受験で山手学院高等学校に進学。その後、大学受験で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。同校の大学院美術研究科を修了し、美術と工芸の専修免許状を所持。2012年から東京都公立小学校にて勤務。2018年5月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。2021年3月から「テラコヤプラス by Ameba」にてエディターとして従事し、保護者の方やお子様にとって、目的にあった最適な習い事に出会える記事作りを目指しています。