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基礎から学んで声優の道へ!「専門学校デジタルアーツ東京」の手厚い指導とは

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近年、アニメ人気が高まり、子どもから大人まで幅広い年代でアニメを趣味として楽しむ人が多くなってきています。そんななか、趣味の範疇を超え、声優としてアニメ業界に携わりたいという若者が急増中。人気声優を目指して進路を考える人も以前に比べ多く見られるようになりました。

声優になるための方法はさまざま。声優養成所の門を叩く人もいれば、自らオーディションを受けに行く人もいます。いくつかある方法のなかでも一般的とされているのが、基礎から学べる専門学校。

今回は、アニメやゲームについて学べる「専門学校デジタルアーツ東京」の声優学科で講師を勤める御園行洋先生にインタビュー。デジタルアーツ東京ならではの魅力や学生の教育方法、厳しい声優業界の話まで、たっぷりとお聞きしました!

少人数体制だからこそ、一人ひとりの才能を引き出せる

デジタルアーツ講師、御園行洋さんの画像
ーまず初めに、声優学科では具体的にどのようなことを学べるのでしょうか?


御園行洋先生(以下、御園):声優学科では、「声優」という仕事でお金をもらえるあらゆるジャンルの基礎を学べます。それはもちろんなのですが、声優というのは基本的に俳優のなかのいちジャンル。俳優として必要となる演技力の向上といったところにもウエイトを置いています。

また、学校卒業後はいよいよ社会人になりますが、立派な社会人となれるように2年間でしっかりと「人間力」の教育をしています

ーデジタルアーツ東京は1クラス15人前後の少人数体制ですが、少人数でこその強みはどんなところにありますか?


御園:たくさんの人数がいるなかで、一人ひとりの個性が消えてしまうことが1番怖いことだと思っています。役のなかにもいろいろなタイプのキャラクターがいるなかで、感覚的に似ている個性を持つ学生が演じていれば、よりリアルに、より魅力的になるのです。

真面目な学生、おとなしい学生、アピールがうまくできない学生にもきっとそれぞれ埋もれている才能があるはず一人ひとりにしっかりとスポットをあてることで、才能を引き出してあげられるんです。一人ひとりにスポットをあてるということは、それぞれの得意不得意なところにすぐ注目できるということ。

多くの時間を割いて各々にスポットをあてることによって、たくさんの人数のなかで埋もれてしまったり習得できないまま先に進んでしまったりする子をカバーできますし、結果的に本人のレベルアップにもつながる。そういう意味で少人数制をとらせていただいています。

ー学生一人ひとりに向き合ってくれる講師の方がいると心強いですね!講師の方とはどのようなコミュニケーションがとれるのでしょうか?


御園:講師陣は、常に第一線で活躍しながら本校で指導をしてくださっている方々の集まり。たとえば、「昨日この現場でこんなことがあったから、プロを目指すならこういうことを気をつけなければならないよ」といった、新鮮な情報も授業では教えてくださいます。
ただ知識があるだけでなく、現場に即した知識やスキルを身につけられるんですね。

頭でっかちな授業ではなく、こういった現場の声を交えつつ学生の技術を伸ばす。現場で活躍している講師の方々に見てもらえるというところは本校にとって大きな強みだと思います。

在学中デビューのチャンスも!授業にはない刺激が成長につながる

講師から指導を受けている学生たちの画像
ー声優という括りのなかにはあらゆるジャンルの仕事があると思いますが、卒業生はどういった場で活躍していますか?


御園:一般的なところでは、アニメーションやゲーム、洋画の吹き替えといったところだと思います。ほかにはCMもそうですね。テレビCMであれば民放で流れるメジャーなものからWEBで流れるもの、ほかにも家電量販店など店頭で流れているものまでさまざまです。

テレビ番組や企業の研修などに使用するVTRのナレーションやラジオのDJなどといった仕事もあります。

最近では、声優さんがバラエティやドラマに顔出しで出演されていますよね。声優も俳優なのでもちろんそういった仕事もありますし、舞台などの仕事も数多くあります。

さらには、歌も大事なジャンルですね。劇中で使う曲を歌ったりやキャラクターソングなどを歌ったりすることがあります。

昔からある仕事はもちろん、今の時代ならではといった仕事もあります。たとえば、とあるキャラクターの“中の人”として活動をするVtuber(バーチャルYouTuber)やVliver(バーチャルライバー)。最近はこういった仕事も増えてきていますね。

「専門学校デジタルアーツ東京」
在学中からすでに業界で活躍をしている学生さんもいるとのことですが、 具体的にどういった案件があるのですか?


御園:
たとえばゲームの案件ですと、つながっているところはいくつかあり、とある作品では学生に役が与えられました。吹き替えの案件では、今年度は2作品ほど本校の選抜メンバーがプロの声優さんたちと混ざって収録をしました。ほかにも何本かこれから収録予定です。

そして、先ほど紹介しましたVtuberやVliverの案件でも複数動いているところです。さらに、人気コミックの音声ドラマ化のなかで学生が活躍していく予定です。

イレギュラーで入ってくる大きな仕事もあります。先日、TBSの「クイズ!THE・違和感」というバラエティー番組に、プロ声優役として本校の学生が顔出しで出演して大活躍していました。

そのほかにも今年度は振り込み詐欺防止・防災関係のナレーションなどのお仕事もやらせていただきました。

ー在学中に現場デビューができる可能性は数多くあるのでしょうか?


御園:業界の常としては、オーディションというものがありますよね。作品側の方からすれば、思い入れのある作品を誰でもいいから声を当ててくれ、とはならないと思うんです。

100人のうちの1人選ばれたらいい、というような大手の学校と違い、本校では15名ほどのクラスのうち半数以上は活躍できるチャンスがありますので、比較的高い確率で在学中デビューの夢を掴めます

仕事によって役の数は決まっているので、キャスティングされる人、されない人は出てくるものの、少人数体制だからこそ活躍できる可能性は高いと思います。

ー将来自分が携わる環境に在学中から身を置くことで、声優業界ならではのルールなども学べたりするのでしょうか?


御園:講師の方々は、現場の礼儀や気を付けなければいけないことなどの情報も教えてくださるので、業界のノウハウは学んでいけると思います。

たとえばですが、スタジオに入ったときは自分のキャリアを考えても失礼のない場所に座るだとか。そういった業界ならではのことも教えますが、とにかく口うるさく言っているのは遅刻と挨拶に気を付けることですね。

芸能界というのは昼でも夜でもお会いすれば必ず「おはようございます」と挨拶をする。仕事の終わりには「お疲れ様でした」「ありがとうございました」と挨拶をするというのがルールのようなものです。

声優業界は、一度お会いしたらその場限りということも少なくありません。現場に入ったらしっかりと「自分はどこのプロダクションのこういう者です。よろしくお願いします。」というのを伝えることが大事。これは、同じ共演者の方に対しても裏方のスタッフさんたちに対しても徹底してやらなければならないルールといえますね。

仕事のパートナーとしてひとつの仕事をやりきる、ということを含めてとにかく挨拶はしっかりとしなさいと教えています。

ー在学中デビューを経験することによって学生さんはどのように成長していますか?


御園:やはりプロでやっていらっしゃる方々から直接ダメ出しやアドバイスをもらえるプロの現場に行くと、日々の授業では受けられない刺激がありますよね。

授業の場合は意にそぐわない芝居をしても許されてしまうことがありますが、プロの現場ではOKが出るまでやらなければなりません。その難しさを体験して足りないものや直すべきところを自分のなかで理解することで、次の授業に臨めるんです

逆に、現場で褒められたところが自信になる場合ももちろんあります。
学生には、たくさん仕事を任せられる恵まれた環境を与えたいと思う一方で、在学中デビューのチャンスを逃してしまった悔しさをバネにしてより大きく成長してほしい気持ちもありますね。

「専門学校デジタルアーツ東京」は、池袋駅から徒歩3分というアクセスのよさも魅力のひとつ。

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悔しさをモチベーションに。悩みに寄り添ったサポート

講師に指導を受けている学生の画像
ー声優として成功するのは一握り。非常に厳しい世界だと聞きますが、挫折しそうな学生にはどのようなサポートをしていますか?


御園:在学中の案件でキャスティングされなかった学生に対しても「実力は同じだけど、たまたま役のタイプでなかっただけだよ」と声をかけ、悔しさをモチベーションにして次のチャンスを掴み取れるようケアはしていますね一人ひとりの悩みはよくわかるので、できる限りのサポートはしています。

声優でどうしたら成功できるかというのは誰にもわかりません。1、2年目でチャンスを掴めるかもしれないし、そのチャンスが5年後、10年後になるかもしれない。卒業後すぐに活躍できても数年後には仕事が失くなっているかもしれない。

挫折しそうな学生に言っているのは、「今すぐ成功しなければ声優として成功しない、というわけではないんだよ」ということですね。いつチャンスがきてもいいように、自分を信じて今は腕を磨くときだということを伝えています。

実際に挫折を味わってから悔しさをバネにして這い上がってくる学生もいますし、辞めてしまう学生もいます。たとえ辞めることになってしまっても“何もない時間を過ごして終わり”ではなく、とにかく悔いのないようにやってほしいですね。

声優を目指すうえで大事なのは、「笑顔」や「個性をPRできる力」

役を演じている学生の画像
ー声優業界に向いている人の特徴とはどういったところにありますか?


御園:自分の持ってるキャラクターを“うまく”出せる人。下手に出すんじゃなくて、自然に相手に植え付けられたらベストですね。あとはとにかく笑顔。学生には「鏡を見たら、笑顔になれ」と言っていて、日頃から笑顔になれる練習をさせています

SNSが発達した今、若い子たちはただでさえコミュニケーションが取れなくなってきています。 声優業界はアナログな世界だと思うんですね。次の仕事をとるためにいかに現場責任者の方とコミュニケーションをとり、自分を売り込めるかっていうところが結構大事になります。

たとえば全員が明るく元気な人柄だと個性がなくなってしまい、結局は誰でもよくなってしまうんですよね。そうならないように、自分の持ってる個性をいかにうまくPRできるか、というのも考えさせています

ー1つの現場で好印象だった場合、次の現場にも呼ばれるといったこともあるのですか?


御園: そうですね。声優業界は、先輩やディレクターからいじってもらえた者勝ちっていう世界でもあります。先輩やディレクターには話しかけにくいものですが、逆に話しかけてもらえたら楽にコミュニケーションが取れますよね。可愛がられるようになれば次の現場で呼ばれることが多くなり、いい結果につながっていくことも多いです。

相手も自分と同じ人間なので、印象がよくない子をわざわざキャスティングはしません。明るく素直で元気がいい子は人からも好かれやすいし本校としても推しやすいですね。

でもだからといっておとなしい子や真面目な子が声優になれないということではなく、自分のペースで人当たりよくなれるよう指導しています。

こういったことは現場で経験を積んできた私たちはもちろん、在学中デビューを実現した学生たちを通じて教えています。

ー最後に将来声優を目指そうと考えている読者や保護者の方にメッセージをお願いします。


御園:たとえば、働いて稼いだ1万円札が手元にあったとします。重要なのは、この1万円札を稼いだ“経緯”だと思っています。自分という個性が認められ、受け入れられた結果があれば1万円以上の価値がある人生といえる。自分に自信が持てると思うんです。

声優は誰にでもできる仕事ではありません。あなたにしか演じられない役に出会えることもあるでしょう。声優という仕事に夢や情熱を持ったのであれば、あなたにしかできない生き方を最大限に発揮してほしいです。

インターネットやSNSというものが発達し、人と人との関りが失われつつある昨今。声優業界だけでなくどんな業界でも就職活動や社会に出た後にはコミュニケーションが必要になりますよね。

保護者の方々にお伝えしたいのは、声優学科は資格というものは取れませんが、人の心を掴む話し方、コミュニケーション力が得られるというほかにはない資格が取れると思うんです。学生たちが社会で活躍できる選択肢を広げてくれる場所であると思っています。ぜひ本校の門を叩いてくれたら嬉しいです。

ー本日はお時間をいただきありがとうございました!

■取材協力:専門学校デジタルアーツ東京
坂本 菜緒
この記事を執筆した執筆者
坂本 菜緒

Ameba塾探し 執筆者

ピアノ、体操、フィギュアスケートなどの習い事を掛け持ちしつつ、小学3年生から進学塾に通う。高校受験で山手学院高等学校に進学。その後、大学受験で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。同校の大学院美術研究科を修了し、美術と工芸の専修免許状を所持。2012年から東京都公立小学校にて勤務。2018年5月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。2021年3月から「Ameba塾探し」にてエディターとして従事し、保護者の方やお子様にとって、目的にあった最適な習い事に出会える記事作りを目指しています。