お笑い第七世代として、バラエティなどで活躍中の前田裕太さん。
お笑いコンビ・ティモンディとして活躍する前は、塾講師のアルバイトやサンドイッチマン・富澤たけしさんの子どもの家庭教師をしながら生計を立てていたのだとか。
そんな前田さんに学生時代の勉強法や塾講師、家庭教師をしていたときのお話しを伺いました。
お笑いコンビ・ティモンディとして活躍する前は、塾講師のアルバイトやサンドイッチマン・富澤たけしさんの子どもの家庭教師をしながら生計を立てていたのだとか。
そんな前田さんに学生時代の勉強法や塾講師、家庭教師をしていたときのお話しを伺いました。
野球強豪校で部活三昧だったのに成績優秀で指定校推薦をとれたカギは「ノート」
ティモンディ・前田さんといえば、高校野球の強豪校の済美高校野球部で活躍されてました。
それまで野球に打ち込んできた高校球児が、指定校推薦で駒沢大学の法学部に。
高校時代の勉強テクニックを教えてくれました。
それまで野球に打ち込んできた高校球児が、指定校推薦で駒沢大学の法学部に。
高校時代の勉強テクニックを教えてくれました。
―幼少期はどんな子どもでしたか?成績はどうでしたか?
ティモンディ前田裕太さん(以下、前田):学校の成績はすこぶるよかったです。笑
今まで親に「勉強しろ」って言われたことがなくて。ただ野球やっていたんで、「やりたいって言ったことだけはちゃんとやり通せよ」って教えがありました。
廊下でキャッチボールして蛍光灯割って親が学校に呼び出されたりとか、迷惑をかけることが多かったので、勉強くらいは最低限クリアしておかないとっていうのはありましたね。
テストは覚えるだけで点数が取れたので、わりと簡単にできましたね。
むしろ部活で野球をしている時間のが長かったんで、勉強は限られた時間の中でしかできなかったんです。
なので、できるだけストレスがないように勉強する工夫をしていましたね。
ティモンディ前田裕太さん(以下、前田):学校の成績はすこぶるよかったです。笑
今まで親に「勉強しろ」って言われたことがなくて。ただ野球やっていたんで、「やりたいって言ったことだけはちゃんとやり通せよ」って教えがありました。
廊下でキャッチボールして蛍光灯割って親が学校に呼び出されたりとか、迷惑をかけることが多かったので、勉強くらいは最低限クリアしておかないとっていうのはありましたね。
テストは覚えるだけで点数が取れたので、わりと簡単にできましたね。
むしろ部活で野球をしている時間のが長かったんで、勉強は限られた時間の中でしかできなかったんです。
なので、できるだけストレスがないように勉強する工夫をしていましたね。
―勉強でストレスがないように、どんな工夫をしていたんですか?
前田:ノートの取り方を工夫して、あとで見返せるようにしてたんですよ。
「わかんないなー」って思ったときに、字がごちゃごちゃしてたらやる気なくなっちゃって。
あとノートたくさん使ってると勉強した気になれるので。
ペラペラめくると空白が多いんですけど、冊数が増えるとやった気になれるのと、先生に聞きに行ったときに書いてもらったら、そこも見やすかったんですよね。
例えば数式を書かなければいけない場合。ノートの行間を7行くらい空けて、黒板に書いてあるやつを見て、わからなかったら、軽く線を引いておいて、あとで先生に聞いて書いてもらってましたね。
―大学進学に駒澤大学を選んだ理由は?
前田:実家が神奈川なので、東京で勉強と野球ができたらいいかなと思っていたんですけど、「これでプロ野球は無理だな」って思って。
高校時代も成績が良かったので、指定校推薦で行けるところを選んだんです。
高校まではずっと野球しかしてこなかったので。大学でも何かひとつ打ち込めるものを見つけたいと思って、法学部で一回だけ本気で勉強してみることに。
そこから一所懸命勉強をして、大学ではじめて勉強の面白さに気づけた感じがありましたね。
塾講師歴7年!勉強が楽しいと教えるテクニックを語る。「塾は勉強だけを教える場ではない」
塾講師のアルバイトをしていた前田さん。
大学時代に勉強を好きになれた経験がありました。子どもたちへ伝えたかったこととは?
大学時代に勉強を好きになれた経験がありました。子どもたちへ伝えたかったこととは?
―塾講師のバイトもされていたんですよね?どの教科を教えていたんですか?
前田:小学生から高校生まで、オールジャンルで教えてましたね。
後輩に野球を教えたことがあり、教えるのが苦じゃないなって思っていたので、試しにやってみた塾の講師は7年も続いたんです。
大学は文系の学部にだったので、はじめは文系で国語・社会を教えていて。
理系は全部教えることはできなかったんですけど、他の先生に教えてもらいながらできるようになっていった感じですね。
前田:小学生から高校生まで、オールジャンルで教えてましたね。
後輩に野球を教えたことがあり、教えるのが苦じゃないなって思っていたので、試しにやってみた塾の講師は7年も続いたんです。
大学は文系の学部にだったので、はじめは文系で国語・社会を教えていて。
理系は全部教えることはできなかったんですけど、他の先生に教えてもらいながらできるようになっていった感じですね。
―塾の講師って難しくないですか?工夫していたことはありますか?
前田:めちゃくちゃ難しかったですね。
最終目標は、その子の点数が上がることですけど、持っていきかたが先生それぞれあるので。
僕自身が勉強嫌いじゃないからできたっていう経験があったので、「勉強嫌いになってほしくないし、好きになってほしい、勉強の面白さを知ってほしい」と思いながら教えていましたね。
―塾なのに勉強を教えるだけじゃないんですね。どんな工夫をしていたんですか?
前田:そうですね。塾は勉強に特化して教えているところと思われがちだけど、「塾は勉強だけを教える場ではない」というのを意識して、勉強を好きなってもらうためにはどうするか、勉強に興味を持ってもらうためにはどうするかってのを常に考えてました。
実際、授業の最初は結構雑談をするんですよ。だけど、この雑談も実は勉強につながっていて。
例えばかっこいい車の話をしても、どうやって部品が作られてるんだろうとか、かっこいい車を作るためには算数ができないとだめだって思ってもらえれば勝ちですよね。
そういうワクワクが勉強につながってることを分かってもらいたかったんですよね。
あとは、褒めるポイント。小学校低学年は、丸がつくだけでも楽しいって思ってもらえるんですよね。
「すごいね」って褒められるだけで得意げになったり、勉強も楽しい、面白いって思ってもらえたりするんで。なるべく褒めてあげる。
またすべてを「できた・できない」で評価してしまうと、ダメが続いたときに嫌いになっちゃうので。できたらいつもより褒めてあげるくらいの気持ちで。
特に小学校の子どもには「やったことを褒めてモチベーションを上げてあげる」ことを意識して、必要以上に褒めてましたね。
―勉強が嫌いな子へのアプローチ法は?
前田:中学生くらいになると勉強が嫌いという状態で入塾してくる子も多いんですが、中学生にとっての大学生講師は、先生でも親でもない、ちょっと遠い親戚のお兄ちゃんくらいの存在。
勉強が苦手な子も、仲のいいお兄ちゃんに会いに行くくらいの気持ちなら塾に行きやすくなるんじゃないかな。
関係構築のために、積極的にプライベートな話、恋愛話、あえてダメなところを話すと心の扉を開いてもらいやすくなって、先生の言うこともフラットに聞いてくれるようになるんですよ。
あとは努力していることを評価しながら、その子が結果も出せていけると、信頼度も上がっていくので。
中学生の子たちは、精神的な距離を近づけるっていうのが重要かなと思いますね。
塾の基本目的は、テストの点数取らせることですが、それだけだとあまり楽しくないだろうなって思ってるんですよね。
なんで僕が大学時代の勉強を一生懸命できたかというと、「勉強の楽しさ、学問の面白さ」に気づけたことが大きかったんです。
面白くて自然とやってたことが、成績や評価に繋がったので、子どもたちにもその面白さを伝えたいですね。
前田:中学生くらいになると勉強が嫌いという状態で入塾してくる子も多いんですが、中学生にとっての大学生講師は、先生でも親でもない、ちょっと遠い親戚のお兄ちゃんくらいの存在。
勉強が苦手な子も、仲のいいお兄ちゃんに会いに行くくらいの気持ちなら塾に行きやすくなるんじゃないかな。
関係構築のために、積極的にプライベートな話、恋愛話、あえてダメなところを話すと心の扉を開いてもらいやすくなって、先生の言うこともフラットに聞いてくれるようになるんですよ。
あとは努力していることを評価しながら、その子が結果も出せていけると、信頼度も上がっていくので。
中学生の子たちは、精神的な距離を近づけるっていうのが重要かなと思いますね。
塾の基本目的は、テストの点数取らせることですが、それだけだとあまり楽しくないだろうなって思ってるんですよね。
なんで僕が大学時代の勉強を一生懸命できたかというと、「勉強の楽しさ、学問の面白さ」に気づけたことが大きかったんです。
面白くて自然とやってたことが、成績や評価に繋がったので、子どもたちにもその面白さを伝えたいですね。
サンドウィッチマン・富澤家で子どもの家庭教師を経験!「大先輩でもむしろやりやすかった」
サンドウィッチマン富澤たけしさんの子どもの家庭教師もされていた前田さん。
大先輩のお子さんだとやりづらいと思いきや、とてもやりやすかったとのこと。
どんなことを教えていたのか?富澤さんに伝えた子どもが楽しく勉強するアドバイスとは?前田さんに聞いてみました。
大先輩のお子さんだとやりづらいと思いきや、とてもやりやすかったとのこと。
どんなことを教えていたのか?富澤さんに伝えた子どもが楽しく勉強するアドバイスとは?前田さんに聞いてみました。
当時のお写真。ティモンディ前田さん、サンドウィッチマン富澤さん
―サンドウィッチマン富澤さんの子どもの家庭教師もしていたんですか?
前田:そうですね。芸人の道に進むため大学院を中退したときにアルバイトを探していて。
そんな僕をみて、富澤さんに「じゃあ、うちの子の家庭教師やってよ」って言われてやってみたんです。
成績も上がったので、他の芸能人の方からも教えてほしいと言われたんですけど、一応芸人で食べていくつもりだったのでお断りしましたね。
―大先輩の子どもだとやりにくくなかったですか?
前田:正直、大先輩ですが気をつかうことはなかったですね。笑
当時富澤さんのお子さんは小学校低学年で、特に親との連携が重要な時期なんです。なので富澤さんとは連絡が密にできる環境だったのでむしろやりやすかったですね。
講師としては意図のある教育をしても、家庭で違う基準で教えてしまうと子どもも混乱するんですよね。
加えて家庭教師より親と過ごす時間ほうが長いので、もし間違った指導法をしていたらそれが定着されちゃう場合が多いです。
完全にお任せしますっていう親もいるんですけど、個人的には親御さんだからこそ子どもに言ってもらいたい言葉があるので。
特に小学校低学年は、子どもの勉強取り組み方だったり、自ら勉強する姿勢を褒めてほしいと伝えていますね。
富澤さんちの場合は、「引き算できてすごいじゃん」と褒めるのではなくて、勉強で「机に向かうのすごいじゃん」と褒めてもらったところ、子どもがすごくやる気になりました。
ぜひご家庭では、その子が言われてうれしい言葉を使って褒めてあげてくださいね。
先生経験者だから分かる!成績が伸びる子には特徴が?塾や家庭教師を選ぶポイントも聞いてみた。
塾講師、家庭教師の経験がある前田さんだからこそ分かる、成績が伸びる子の特徴が明らかに。
塾・家庭教師を選ぶポイントも教えていただきました。
塾・家庭教師を選ぶポイントも教えていただきました。
―成績が伸びる子の特徴はありますか?
前田:自主的に質問したり、話をしにくる子ですね。
その自主的の中には「点数上げたい」とか、「今、成績低いからやばい」とか必ず動機があるんですよね。
勉強が面白いと思ってくれれば一番点数は上がるんですけど、最初は動機がないと難しいかな。
実は勉強に繋がっていることがたくさんあることを知らない子が多い。
なので勉強って、好きなことを細かく知れる娯楽でもあるんだよという意味を教えてあげるのも使命ですね。
前田:自主的に質問したり、話をしにくる子ですね。
その自主的の中には「点数上げたい」とか、「今、成績低いからやばい」とか必ず動機があるんですよね。
勉強が面白いと思ってくれれば一番点数は上がるんですけど、最初は動機がないと難しいかな。
実は勉強に繋がっていることがたくさんあることを知らない子が多い。
なので勉強って、好きなことを細かく知れる娯楽でもあるんだよという意味を教えてあげるのも使命ですね。
―塾や家庭教師を選ぶときのポイントは?
前田:一番重要なのって先生の人柄だと思うんですよね。
教え方が上手い下手って多少はあると思うので、教え方が下手くそだとやる気がなくなっちゃうこともあるとは思うんですけど。
意外と自分が興味あるものだと、難しくてもすぐ覚えられたりするので。 先生が勉強をプラスに変えられるような人柄かっていうのは重要と思います。
塾は学校と違って先生を選べるので、「先生で選ぶ」っていう形にしたほうがいいと思うんです。
塾を変えるときも、教え方よりも、先生が合わなかったっていう理由の方が子どものためになるかなと思いますね。
親は「いい大学行ってほしい」と思いますが、まずは子どもに勉強好きになってもらわないことには、本人も嫌ですよね。
「やらせる」というのは得策じゃないと思うので、なるべく子どもが行きたいと言ってる状態で行かせてあげるのがベストですね。
―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
前田:コロナの影響で、普段通りに勉強しづらい環境と思います。でも、今頑張っている受験勉強は、この先の人生に大きく影響してくると思うんですよね。
自分が目標に向かってどう頑張るか、プロセスそのものが人生においてすごく重要なんですね。
なので「合格・不合格」だけに囚われずに、今やってることが、絶対いきると信じて頑張ってほしいですね。
何より皆さんの合格が一番だと思いますが、合格だけが頑張ってる貯金ではないので、自信持って頑張ってほしいなと思います。
前田:コロナの影響で、普段通りに勉強しづらい環境と思います。でも、今頑張っている受験勉強は、この先の人生に大きく影響してくると思うんですよね。
自分が目標に向かってどう頑張るか、プロセスそのものが人生においてすごく重要なんですね。
なので「合格・不合格」だけに囚われずに、今やってることが、絶対いきると信じて頑張ってほしいですね。
何より皆さんの合格が一番だと思いますが、合格だけが頑張ってる貯金ではないので、自信持って頑張ってほしいなと思います。
--------------------------------
前田 裕太(まえだ ゆうた) お笑いコンビ芸人「ティモンディ」のツッコミ・ネタ作り担当。
高校の同級生である高岸宏行と2015年にコンビを結成。済美高校野球部、駒澤大学法学部を卒業。
明治大学法科大学院に進学するも芸人の道に進むため中退。塾講師、家庭教師の経験あり。
Instagram:@maeda_timon_d
Twitter:@TimonD_Maeda
Youtubeチャンネル:『ティモンディベースボールTV』
https://qr.paps.jp/R8kp2
--------------------------------