早稲田アカデミーのクラス分けの仕組みは?上位クラスを維持するポイントも解説!

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早稲田アカデミーは難関校進学を目指している生徒やその保護者から人気の進学塾ですが、テストの結果次第で頻繁にクラス替えがおこなわれるという特徴があります。

上位クラスとそのほかのクラスでは担当する講師や利用するテキストも異なるので、常に上位クラスをキープし続けることが合格の大きなカギを握ります。

上位クラスに上がったら、一度テストで悪い点を取ったからといって即クラスが降格してしまうことはないので、次回のテストに向けてしっかりと挽回する猶予があるのもポイントです。

今回は、早稲田アカデミーのクラス分けの仕組みや上位クラスとそのほかのクラスの違い、上位クラスを維持するためのポイントなどについて、説明します。
  1. 早稲田アカデミーのクラス分けの仕組み
  2. 早稲田アカデミーのクラスの種類
  3. 上位クラスとそのほかのクラスの違い
  4. 上位クラスに入り維持するには
  5. 早稲田アカデミーのクラス分けについてのまとめ
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集団授業 / オンライン授業
対象学年
小学生 / 中学生
目的
中学受験 / 高校受験 / 大学受験 / 授業対策 / テスト対策
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早稲田アカデミーのクラス分けの仕組み

早稲田アカデミーは四谷大塚に準拠した塾なので、クラス分けはおよそ5週間ごとにおこなわれる四谷大塚の組み分けテストの結果で決まります。

組み分けテストの結果によって、四谷大塚のコースがSコース・Cコース・Bコース・Aコースのいずれかに決まり、 その結果に応じて早稲田アカデミーのクラスがSS・SB・SAのいずれかに決まるという形です(生徒数が多い・少ない場合は例外あり)。

なお、4年時にはSSクラスはなくSBとSAのの2クラス編成で、5年生の段階で上述した3クラス体制になります。

偏差値の目安はSSクラスが59以上、SBクラスが47以上~58以下、SAクラスが46以下となるような形ですが、各クラスの偏差値の目安はそれぞれの校舎の裁量次第です。

早稲田アカデミーのクラスの種類

塾によっては教科ごとにレベルに応じたクラスに振り分けられることもありますが、早稲田アカデミーでは「国語・算数」と「理科・社会」のクラスは同じになります。

今回は小学6年生Sコースの場合を例に挙げて、クラスの種類・教科・カリキュラムを以下で説明します。

なお、前期の2月~7月まではクラスに関係なくすべて同じカリキュラムで進行するので 、カリキュラムについては後期の9月~1月までのものを中心に取り上げます。

レギュラークラス

レギュラークラスの教科は国語・算数のみで、カリキュラムはSAクラスと合同の場合とSBクラスと合同の場合があります。

算数を例に挙げると、SBクラスと合同の場合のカリキュラムは以下のとおりです。
9月第1回
文章題(1)
9月第2回
① 合不合判定テスト対策
② 数と規則(1)
9月第3回
① 図形(1)
② 文章題(2)  
9月第4回
数と規則(2)
10月第5回
① 図形(2)
② 文章題(3)
10月第6回
① 合不合判定テスト対策
② 数と規則(3)
10月第7回
図形(3)
10月第8回
① 文章題(4)
② 数と規則(4)
10月第9回
① 図形(4)
② 和と差
11月第10回
合不合判定テスト対策
11月第11回
① 数の性質
② 平面図形(1)
11月第12回
① 速さ
② 規則性
11月第13回
立体図形(1)
12月第14回
① 割合と比
② 図形の移動
12月第15回
平面図形(2)
12月第16回
① 立体図形(3)
② 場合の数
12月第17回
立体図形(2)
1月第18回
総合演習(1)
1月第19回
総合演習(2)
1月第20回
① 総合演習(3)
② 総合演習(4)
1月第21回
総合演習(5)

同様に、SAクラスと合同の場合のカリキュラムは以下のとおりです。

9月第1回
文章題(1) 
9月第2回
① 合不合判定テスト対策
② 数と規則(1) 
9月第3回
① 図形(1)
② 文章題(2) 
9月第4回
数と規則(2) 
10月第5回
① 図形(2)
② 文章題(3) 
10月第6回
① 合不合判定テスト対策
② 数と規則(3) 
10月第7回
図形(3) 
10月第8回
① 文章題(4)
② 数と規則(4) 
10月第9回
① 図形(4)
② 文章題(1) 
11月第10回 
合不合判定テスト対策
11月第11回 
① 数と規則(1)
② 図形(1) 
11月第12回 
① 文章題(2)
② 数と規則(2) 
11月第13回 
図形(2) 
12月第14回
① 文章題(3)
② 数と規則(3) 
12月第15回
図形(3) 
12月第16回 
① 文章題(4)
② 数と規則(4) 
12月第17回 
図形(4) 
1月第18回 
総合演習(1) 
1月第19回 
総合演習(2) 
1月第20回 
① 総合演習(3)
② 総合演習(4)
1月第21回 
総合演習(5) 

SAクラス

SAクラスの教科は国語・算数・理科・社会で、理科と社会はSBクラスと合同です。

以下では、SAクラスの理科のカリキュラムを紹介します。
9月第1回
天体(1) 
9月第2回 
物質の変化(1) 
9月第3回 
電気・磁石  
10月第4回 
運動・力学(1) 
10月第5回 
生物(1) 
10月第6回 
大地と気象  
10月第7回 
物質の変化(2) 
11月第8回 
11月第9回 
運動・力学(2) 
11月第10回 
生物(2) 
11月第11回 
天体(2) 
12月第12回 
物質の変化(3) 
12月第13回 
電気・音  
12月第14回 
運動・力学(3) 
1月第15回 
入試直前対策(1) 
1月第16回 
入試直前対策(2) 
1月第17回 
入試直前対策(3) 

SBクラス

SBクラスの教科は国語・算数・理科・社会で、理科と社会はSAクラスと合同です。

以下では、SBクラスの社会のカリキュラムを紹介します。
9月第1回
都道府県のすがた
現代史(昭和時代後期) 
9月第2回 
合不合判定テスト対策
現代史(平成時代) 
9月第3回 
人物で見る日本の歴史
西日本の地理・歴史  
10月第4回
憲法から見る日本の政治
東日本の地理・歴史  
10月第5回 
地図や図を読み解く問題(1)
人口  
10月第6回 
合不合判定テスト対策
差別・難民  
10月第7回 
統計資料を読み解く問題(1)
持続可能な開発(SDGs) 
11月第8回 
文章を読み解く問題(1)
江戸時代の人々の生活 
11月第9回  
地図や図を読み解く問題(2)
裁判と基本的人権 
11月第10回 
合不合判定テスト対策
働き方改革  
11月第11回 
統計資料を読み解く問題(2)
自然災害  
12月第12回 
文章を読み解く問題(2)
ゴミ・リサイクル・都市鉱山  
12月第13回 
地図や図を読み解く問題(3)
お金のはなし  
12月第14回 
合不合判定テスト対策
通信革命(巨大情報産業) 
12月第15回 
統計資料を読み解く問題(3)
経済とイベント  
12月第16回 
文章を読み解く問題(3)
産業構造の転換  
12月第17回 
入試直前対策
疫病と飢饉  

SSクラス

SSクラスの教科もSB・SA同様に国語・算数・理科・社会ですが、ほかのクラスとは異なるカリキュラムで授業が進められます。

以下では、SSクラスの国語のカリキュラムを紹介します。
9月第1回 
オリジナル教材演習(1) 
9月第2回 
① 合不合判定テスト対策
② 入試演習  
9月第3回
① 説明文・論説文(2)
② オリジナル教材演習(2) 
9月第4回
物語・小説(1) 
10月第5回
① 物語・小説(2)
② オリジナル教材演習(3) 
10月第6回
① 合不合判定テスト対策
② 入試演習  
10月第7回
オリジナル教材演習(4) 
10月第8回
① SSクラス統一テスト
② 随筆文(1) 
10月第9回
① 随筆文(2)
② オリジナル教材演習(5) 
11月第10回
合不合判定テスト対策  
11月第11回
① 詩・短歌・俳句
② オリジナル教材演習(6) 
11月第12回
① SSクラス統一テスト
② 説明文・論説文(3) 
11月第13回
オリジナル教材演習(7) 
12月第14回
① 合不合判定テスト対策
② 入試演習  
12月第15回
物語・小説(4) 
12月第16回
① SSクラス統一テスト
② 物語・小説(5) 
12月第17回
オリジナル教材演習(8) 
1月第18回
入試演習  
1月第19回
入試演習  
1月第20回
① オリジナル教材演習(9)
② オリジナル教材演習(10) 
1月第21回
オリジナル教材演習(11) 

上位クラスとそのほかのクラスの違い

上位クラスとそのほかのクラスの主な違いは講師やテキスト、およびテキストのなかで授業で利用する範囲です。

上位クラスでは上位クラスのカリキュラムに特化した講師が担当するため、生徒の理解がより深まる授業が可能になります(校舎によっては他クラスと同じ場合もあり)。

テキストは上位クラスのカリキュラムに沿った専門的なものを利用することもあり、同じテキストのなかでも発展・標準などクラスによって利用する範囲が分かれているのが特徴です。

上位クラスの授業は内容も難しく生徒も躓きやすいので、その分講師からのフォローもより手厚くなっています。

かなりスパルタな環境ではありますが、フォローアップの体制が整えられているので、しっかりとついていけば着実なレベルアップが可能です。

上位クラスに入り維持するには

塾に入った直後にどこのクラスに振り分けられるかは、入塾テストの結果で決まります。

その後のクラスについては冒頭で触れたとおり、四谷大塚の組み分けテストの結果で都度振り分けられます。

SBクラスの生徒が組み分けテストで2回連続B基準(※1)を上回る、もしくは1回A基準(※2)を上回ればSSクラスに昇格となり、逆にSSクラスの生徒は、組み分けテストで2回連続B基準を下回るとSBクラスに降格します。

ここで重要なことは、SSクラスから降格してしまう条件はB基準を「2回連続」で下回るということであり、1回下回っただけで即クラス落ちすることはないということです。

そのため、B基準を1度下回ってしまった場合は、次回の組み分けテストで挽回することでSSクラスを維持することが可能です。

組み分けテストは国語・算数・理科・社会の4教科ですが、それぞれの教科の配点は国語150点、算数200点、理科100点、社会100点となっています。配点の比重の高い国語と算数に注力することが、とくに重要といえるでしょう。

(※1)組み分け偏差値57-59程度/組み分け点数350~380程度が目安
(※2)組み分け偏差値63/ 組み分け点数400~420程度が目安 
 

早稲田アカデミーのクラス分けについてのまとめ

早稲田アカデミーでは、テストの結果によって頻繁にクラス替えがおこなわれます。

難関校合格を目指すためには常に上位クラスをキープすることが大事なので、組み分けテストでよい成績を残し続けることが重要です。

一度悪い点を取っただけでクラスが降格してしまうことはないので、テストで失敗してしまっても次回しっかりと挽回することを心がけましょう。
s_kawakami
この記事を執筆した執筆者
s_kawakami

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

高校受験・大学受験(浪人含む)は集団塾に通いながら乗り切り、大学生になってからは個別指導塾の講師として働いていました。自身が経験したのは一般的な受験でしたが、講師としての立場では推薦入試やAO入試を受ける生徒への指導も行っていました。塾講師として働く中でよい塾やよい講師などについての見識を深めてきたので、その知識をもとにして多くの人に「自分に適した塾」を選ぶための情報を伝えられればと思います。