「塾が楽しい」という子どもに注意が必要な3つの理由|塾通いしている子どもの保護者必見!

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塾通いをしているお子さんに「塾はどう?」と聞いて、「楽しい!」という答えが返ってきたら、安心する方も多いのではないでしょうか。

確かに、「楽しい」という言葉はポジティブな印象を受けますが、お子さんの塾に対してもつ「楽しい」の意味によっては、お子さんの学力に悪影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。

本記事では、塾が楽しいというお子さんに要注意な理由、塾が楽しいといった際のチェックするべきポイントを紹介していきます。

「塾が楽しい」という子どもには要注意

勉強している子どもの画像

保護者がお子さんに塾での学習はどうかと尋ねて、お子さんが「楽しい」と答えても、そこで安心してはいけません。

お子さんがいう「塾が楽しい」はあくまでも大枠の意味であり、さらに掘り下げてみると「塾に“通う”のが楽しい」場合と、「塾で“学ぶ”のが楽しい」場合の、2つのパターンがあります

「塾に通うのが楽しい」場合、授業の前後に友だちとおしゃべりするのが楽しい、塾の帰りに友だちと寄り道できて楽しいなど、学業に関係しない楽しさがあります。

一方、「塾で学ぶのが楽しい」場合は、授業がわかりやすくて楽しい、実感できるくらいに学力が上がって楽しいなど、学ぶことの喜びや楽しさを含み、「塾に通うのが楽しい」とは意味が大きく違います。

そのため、塾の何に対してお子さんが楽しいのかを見極めることが重要です。

塾が楽しい!という子どもに注意が必要な3つの理由

塾の教室内画像

お子さんが塾を「楽しい」といった際、具体的にどのようなことが楽しいかの見極めが必要です。塾が楽しいことは悪いことではなさそうですが、「楽しい」の意味によっては学業へ悪影響を及ぼす可能性があります。

お子さんに塾での様子を尋ねた際に「塾が楽しい」と返ってきたら、次に紹介するようなことが要因で塾を楽しいといっている場合は注意が必要です。

①友だちと塾でのおしゃべりが楽しいから

集団授業をおこなう塾は、基本的に大勢の生徒が同じ教室で授業を受けます。継続して塾に通うと、仲が良くなる生徒も増えてくるので、教室で友だちとおしゃべりするのが楽しいとお子さんが感じることもあります。

塾で友だちができるということは、同じ目標に向かう仲間が増えるということなので、一見すると悪いことではなさそうに感じます。

しかし、学業ではなく、友だちと会って話すことが塾に通う目的になってしまっては本末転倒。塾に通うことが、かえって学業の妨げになってしまいます。

とくに、低学年のお子さんの場合は、塾を学校の延長のように思い、塾に通う目的をはき違えがちなので注意が必要です。

②塾の講師の話が楽しいから

塾の講師のなかには授業の本題に入る前に、子どもの興味を引くために面白い話をする講師がいます。お子さんがその時点での話だけを聞いて楽しいと感じ、肝心の本題について理解していないことがあるので注意が必要です。

お子さんから「塾の講師の話が楽しい」と聞いたら、お子さんの話を詳しく聞き、本質を理解しているかを確認しましょう。

講師の教え方がうまく、授業がわかりやすくて塾が楽しいといった生徒も多くいるので、お子さんも同じように感じている場合は問題ありません。

③塾周辺の立地環境が楽しいから

塾周辺の立地環境も、お子さんが塾を楽しいという要因になることがあります。たとえば、塾に通う道中に子どもが興味をもつお店があったりすると、寄り道を楽しむことが通塾の目的になってしまいます

また、自宅周辺と塾周辺の環境が違うと、それだけで楽しく感じることもあるので、保護者は、入塾前にお子さんと一緒に通塾路を確認し、お子さんの反応や興味を確認しておきましょう。

塾が楽しい!という子どものチェックポイント

チェックポイントのイメージ画像

お子さんが「塾を楽しい」といった際、保護者はどのようなことに注意すべきなのでしょうか。

ここからは、塾が楽しいというお子さんのチェックすべきポイントを具体的に紹介していきます。

家庭での学習時間が増えたかどうか

「塾が楽しい」といっている割に、学習態度や学習時間に変化が見られない場合は注意が必要です。本来、塾が楽しいということは、勉強することが楽しいということなので、家庭での学習時間も楽しさに比例して多くなります。

ですが、勉強することが楽しいわけでなく、学業以外の要因で塾が楽しい場合は、家庭での学習時間はこれまでと変わらない可能性があります。

塾が楽しいとお子さんが答えて、家庭での学習時間に変化がない場合は、学業以外の要因で塾を楽しんでいる可能性を疑いましょう。

学校の成績が上がったかどうか

学校の成績が上がったかどうかも、塾通いの成果を見極める指標になります。塾に楽しく通っているものの、学校の成績が上がらない・低下している場合は注意が必要です。

補習塾は、学校のカリキュラムにあわせて授業の予習や復習を中心におこなうことを目的にしているので、成果がわかりやすいですが、進学塾の場合は、学校の授業内容と必ずしもリンクしているわけではないので、塾に通って勉強したからといってすぐに学校の成績に反映されると限りません。

ですが、進学塾の授業は学校よりもカリキュラムが進んでおり、授業内容も高度なので、塾での学びが楽しければ自然と学校のテストにも余裕が生まれ、成績に反映されます。

学ぶことが楽しくて塾が楽しい場合、学習の理解が進むので基礎学力が定着しやすい傾向にあります。学校の成績も定着度に比例して上がるので、成績が上がっている場合は塾の勉強が楽しいと読み解くことができます。

塾での授業で学習内容が身についているか気になる方は、塾での様子に加えて学校の成績もチェックしましょう。

塾でのテストや模試の結果がよいかどうか

塾での学びの成果は、テストや模試の結果によってはっきりと表れます。学ぶことが楽しくて塾に通っている場合、学校のテストと同じく、塾のテストや模試の結果にも反映されます。

塾に通っているのに、テストや模試で結果が出ていないということは、基礎学力が定着しておらず、塾の授業にもついていけていない可能性があります。

塾に行くことが楽しいにも関わらず、テストや模試の結果に著しい変化がない場合、学ぶことが楽しいのではなく、勉強以外の別の要因で塾が楽しい可能性があるので注意が必要です。

苦手な科目・単元の克服ができたかどうか

集団授業をおこなう塾も個別指導の塾も生徒の得意を伸ばし、苦手を克服することを目的に指導しています。

塾での学びが楽しく、指導力の高い講師の授業を受け、日々地道に復習を続けていけば、おのずと苦手科目を克服できます。

塾が楽しいにも関わらず、苦手な科目・単元の克服がなされていないようなら、カリキュラムの見直しや、さかのぼり学習をする必要があります。

また、カリキュラムの見直しや、さかのぼり学習をしたにも関わらず、苦手な科目・単元の克服がなされていないようなら、ほかの要素が原因の可能性もあります。そのような場合は、お子さんにしっかりと話を聞いて、塾に相談するようにしましょう。

塾の面談時の注意点については、下記の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

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携帯で塾を調べている手元画像

塾は、学ぶことを楽しむ場であり、友だちとのおしゃべりや寄り道などをするために通うところではありません。

子どもに最適な学習環境を整えるためにも、どのような塾を選ぶかは大切です。しかし、さまざまな塾のなかから、子どもにあう塾を見つけるには労を要し、迷ってしまうこともあるでしょう。

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お子さんの性格や学力レベルにマッチした塾を見つけるためにも、ぜひ「Ameba塾探し」をご活用ください。

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中山 朋子
この記事を執筆した執筆者
中山 朋子

Ameba塾探し 執筆者

小さい頃からピアノ、書道、そろばん、テニス、英会話、塾と習い事の日々を送る。地方の高校から都内の大学に進学し、卒業後は出版社に勤務。ワーキングホリデーを利用して渡仏後、ILPGAに進学し、編集ライターの仕事をしながらPhonétiqueについて学ぶ。帰国後は広告代理店勤務を経て、再びメディア業界に。高校受験を控える子を持つ親として、「Ameba塾探し」では保護者目線の有益な情報をお届けする記事づくりを目指しています。