考学舎の指導方針~子どもの「わからない」を利用して考える力を育てます~
世の中、個別指導が流行っています。個別指導には「わからない問題をすぐに質問できる」という大きなメリットがあるのですが、実はこれが子どもの学力向上を妨げる弊害になることもあります。それは、子供に原因があるわけではなく指導者側に原因があります。
「わからない」の質にもよりますが、「安易に質問する」ということが、個別指導塾から移ってきた子どもたちの多くに見られます。わからない問題を質問するということ自体は積極性や向上心があっていいことです。しかし、それだけでは考える力が育ちません。
解き方や答えを教える指導は簡単です。学生アルバイトでもできます(正直、僕より勉強ができる学生アルバイトはごまんといます)。ヨーロッパのサッカーリーグで監督をしているジョゼ・モウリーニョは、一流の選手ではありませんでしたが、監督として数々の成功を収めています。勉強もこれと同様、「勉強ができる=教え方がうまい」とは限りません。「わからない」を利用して子どもたちの「考える力」や「知識を活用する力」を育てることは簡単なことではありません。これには技術が必要です。(だから自らが授業を担当します)
なぜその答えになったのか、説明を求めることもあります。答えや解き方をすぐに教えることも学力向上のための1つの方法論ですが、基本的に僕はそれをしません。それでは考える力が養われませんから。
子ども時代の経験は一生の価値観を形成します。そのため、苦労は買ってでもするべきです。無意味に苦しめることではありません。自分の力で得られる、大きな喜びの前段階としての苦労です。
「自ら考え行動ができる人材・人財を育てる」ことが僕の理念です。