「英語4技能・探究学習推進協会」を取材!世界への発信力をつけるコンテストや海外学習支援も

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英語に会話力が求められたり、高校のカリキュラムに「総合的な探究の時間」が導入されたりと、教育状況は時代とともに様変わりします。

現代の子どもたちは、未来に向けてどのような能力を備えておくべきなのでしょうか。

今回は、中高生たちに良質な学習の機会を提供するための活動をおこなう、一般社団法人「英語4技能・探究学習推進協会」理事兼事務局長の梶川 勝正さんにお話を伺いました。

英語のプレゼンテーションコンテストに関する情報もあるので、興味のある方はぜひご覧ください。

  1. 英語4技能と探究学習を推進する一般社団法人
  2. 英語プレゼンコンテストや教師向けセミナーを実施
  3. 探究を世界に発信したい中高生はぜひエントリーを

英語4技能と探究学習を推進する一般社団法人

英語4技能・探究学習推進協会

ー本日はよろしくお願いします。まず、貴会の概要をお聞かせください。 

梶川 勝正さん(以下、梶川):「英語4技能・探究学習推進協会(ESIBLA、エジブラ)」はその名のとおり、英語学習と探究学習の2つの領域を推進するための活動をおこなっている一般社団法人です。

オンライン辞書サイト「Weblio」を運営する「GRASグループ株式会社」(旧ウェブリオ株式会社)と、教科書出版社「株式会社桐原書店」が発起人となり、教育関連事業者や留学関連会社、旅行代理店など約20社から賛同を得て2018年に設立しました。

英語4技能とは、リーディング(読む)・リスニング(聞く)・スピーキング(話す)・ライティング(書く)の、4つのスキルのことです。最近ではスピーキングを「やりとり」と「発表」の2つに分けて、4技能5領域といったりもしますね。

日本の英語教育は、受験の影響もあって、長年リーディングとリスニングのインプットを中心とした暗記型学習でした。

しかし、スピーキングやライティングといった、自ら発話をしたり書いて表現したりするアウトプットスキルも、語学のもととなる非常に重要な要素です。

2020年度の大学入試改革であがった、英語試験でスピーキングを必須化するという案は見送りになりましたが、スピーキングを含む4技能が、英語学習に重要であることには変わりありません。

また、高等学校の学習指導要領改訂により、2022年度から高校の授業で「総合的な探究の時間(旧『総合的な学習の時間』)」が開始しました。

当会設立の背景には、このように変化していく世のなかや教育事情に適応できる、英語や探究のアウトプットの場をつくりたいという思いがあります。

おもな事業に、中高生対象のコンテスト「Change Maker Awards(CMA)」や、学校・先生、教育関連企業を対象にしたセミナー「ESIBLA教育フォーラム」があります。

英語プレゼンコンテストや教師向けセミナーを実施

英語4技能・探究学習推進協会

ー「Change Maker Awards」について、具体的に教えてください。

梶川:Change Maker Awards 」は、中高生のための英語×探究のプレゼンテーションコンテストです。

このコンテストには3つのポイントがあります。

1点目は、英語や探究の領域における、野球でいう甲子園のような大会を目指していることです。

これまで、英語や探究をテーマにした全国的な規模の大会はあまり多くなかったので、英語や探究を頑張っている生徒たちが誇れる、大学入試にも生かせる大会をつくりました。

2点目は、企業ではなく社団法人として活動することで「英語をアウトプットできる場や文化をつくる」という、本来の目的を守ることです。

本コンテストでは、学校や団体、競合会社なども含めて、みんなで英語と探究学習の領域を盛り上げることを目指しています。

3点目は、審査基準に関して、英語力が2割、探究学習の内容が8割であることです。

たとえば流暢な英語で話したとしても、内容に響く要素がなければ、高得点は得られません。審査員が見るのはあくまで、探究内容が人を惹きつけるものであるかどうかです。

「Change Maker Awards」という名称も、生徒の熱中していることが世のなかにどうインパクトを与え、どのようなチェンジメーカーになれるのか、という主眼からきています。

最近ではSDGsという言葉をよく耳にしますが、社会的な課題に対する自分の考えを世界に発信して議論をし、理解や協働を得るためには、英語という言語が必要になりますよね。

本コンテストでは、生徒たちが世界と対話し発信できる力が身につくよう、実践的な観点から審査をおこなっています。

ー続いて「ESIBLA教育フォーラム」について、具体的に教えてください。

梶川:ESIBLA教育フォーラム」は、学校の先生方をはじめ、さまざまな教育機関や教育関連企業の方への情報提供の場として開催しているセミナーです。

1年に2回、「英語」と「探究」のテーマで各1回ずつ開催。

セミナーの登壇者はおもに学校の先生で、英語や探究の授業における実践例、授業アイディアなどをお話しいただいています。

また、企業とのコラボレーションによるセミナーを開催することもあり、企業が提供するサービスの活用や活用事例などを紹介していただいています。

学校の先生方は、他の学校がどのような取り組みをしているのかを知る機会が少なく、情報交換する場もあまりありません。

このフォーラムでは、そういったギャップを埋められるよう、先進的な学校の事例や、素晴らしい取り組みの実践例を発信していただき、学校・先生間で共有してもらうことを目的としています。

探究を世界に発信したい中高生はぜひエントリーを

英語4技能・探究学習推進協会

ーイベント告知や最新情報があればご紹介ください。

梶川:先ほどお話しした「Change Maker Awards」の第5回大会を、2023年2月19日に「東京国際交流館 プラザ平成」で開催予定です

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンラインでの開催が続いていましたので、今回予定どおりに実施できれば、3年ぶりのリアル開催となります。

今回は、オンラインで地方予選を開催し、全国大会を会場で開催します。

全国から多くの中高生が集まるので、生徒間の交流も活発におこなわれるでしょう。

現在「第5回 Change Maker Awards」のエントリーを受付中です。これまで探究してきたことを集大成としてアウトプットしたいという中高生は、ぜひご参加ください。

そのほかにも当会では、探究学習の最新情報や、導入事例などをまとめた「探究学習白書」を刊行しています。

「探究学習白書」は日本で初めて探究学習をテーマにした白書です。現在第3版となる2022年版を刊行しています。

最新版の「探究学習白書2022」では、全国の高校の先生を対象としたアンケート調査報告や探究学習の実践例、コロナ禍における探究学習の実情などを収録。

「総合的な探究の時間」はまだ新しい教科なので、多くの学校や先生方が手探り城代で取り組んでいると思います。

探究学習白書が円滑な授業の進行を支援するツールとなればよいと思っています。

ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

梶川:当会では、高校生の海外経験・英語学習経験を支援するための「英語4技能・探究学習支援基金」を創設しました。

同基金は「Change Maker Awards」とも連動しており、コンテスト入賞者には、基金から奨学金を給付し、留学や英語学習などを支援。金賞受賞者には最大50万円の学習支援金を支給します。

コンテストへのチャレンジは、学びや経験、自信が得られるだけではなく、経済的なサポートも受けられるチャンスがあります。

これは、教育の地域・経済格差を、生徒が自身の頑張りで克服できるよい機会です。

特に地方に住んでいる生徒のみなさんには、積極的に参加をしてもらいたいと思っています。

私たちの活動や当コンテストに興味をもたれましたら、ぜひチャレンジしてみてください。参加費などは一切かかりません。

ー本日は興味深いお話をありがとうございました。

■取材協力:一般社団法人 英語4技能・探究学習推進協会