桜島の魅力を紹介する「桜島ミュージアム」を取材!雄大な自然のなかでできる体験プログラムとは

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世界でも有数な火山国の日本で、いまも活発に噴火を繰り返している活火山のひとつが、鹿児島県の“桜島”です。

NPO法人「桜島ミュージアム」は、桜島の魅力を多くの人に伝えるため、2005年に設立されました。

今回は、NPO法人「桜島ミュージアム」理事長の福島 大輔(ふくしま だいすけ)さんに、活動内容や体験プログラムについて詳しくお話を伺いました。

子どもに雄大な自然を体感してもらいたい」「貴重な体験や学びの機会を与えたい」と思っている保護者の方は、ぜひご一読ください。

  1. “桜島をまるごと博物館と考える”コンセプトで魅力をアピール
  2. ガイドツアーや体験プログラムを提供
  3. 「桜島火山の自由研究」は夏休みの課題にぴったり
  4. 動画で桜島を体験できるしくみを準備

“桜島をまるごと博物館と考える”コンセプトで魅力をアピール

桜島ミュージアム

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、NPO法人「桜島ミュージアム」の設立経緯と概要をお聞かせください。

福島 大輔さん(以下、福島):火山学者だった私は、以前京都大学の桜島火山観測所に3年の任期付きで勤めていました。

実は、京大に勤める前から火山に関する知識を用いたビジネスができないかと考えており、京大在職中に「桜島友の会」という任意団体を設立。

京大では、「桜島友の会」を通して“桜島の教育・普及をする”というテーマで研究をしていたので、その経験を活かし、2005年に NPO法人「桜島ミュージアム」を立ち上げました

「桜島ミュージアム」の活動は、“桜島を丸ごと博物館と考える”というコンセプトにもとづいています。

具体的には、博物館を運営したり、自然を活かした体験イベントを企画するなどの事業をおこなっています。

ガイドツアーや体験プログラムを提供

ビジターセンター

「桜島ミュージアム」がおこなっている主な事業について、詳しく教えてください。

福島:「桜島ミュージアム」では、「桜島ビジターセンター」の管理運営をしています。

「桜島ビジターセンター」は定員80名ほどの小さな博物館ですが、桜島に関するあらゆる情報を揃えています。  

桜島の噴火の歴史や自然についての展示、桜島の魅力を紹介するシアタールーム、大迫力の映像と音響で噴火を体感できる“噴火映像コーナー”などがありますよ。

桜島観光の入り口ともいえるので、桜島に来たお客さんは、最初に「桜島ビジターセンター」へご案内しています。

ー体験型の観光事業などはあるのでしょうか?

福島:多くの方に桜島そのものを楽しんでいただきたいと思っているので、桜島の魅力を伝えるガイドツアーや体験プログラムも用意しています

“桜島周辺を散策するまち歩き”や“シーカヤックでの海上散歩”など、さまざまな体験プログラムがありますが、なかでも“温泉堀り“がおすすめですね。

温泉堀り

桜島には、道路からすぐ見える砂浜を5センチくらい掘ると温泉が出てくる場所があるのですが、「山奥のような秘境ではなく道路のすぐそばで温泉が掘れるのか」という驚きや発見があって面白いですよ。

また、車で通れば見落としてしまうような景色を自転車でゆっくりと堪能できる“サイクリング”もおすすめです。

そのほかにも、現在は新型コロナウイルスの影響で需要が減っていますが、修学旅行生向けの体験プログラムがあり、多い年は年間5,000人ほどの子どもを案内していました。

ただ島を案内だけするだけではなく、温泉掘りのようなアクティビティを取り入れたりオリエンテーリングのようなプログラムをつくったりと、子どもたちに楽しんでもらえるよう試行錯誤しています。

今は、パズルやクイズをしながら、桜島の施設や景色をめぐる“謎解きバスツアー“を企画中です。

ーそのほかの事業についてもお聞かせください。

福島:桜島の特産品を使用して、「桜島つばき油のブランド商品化」などをおこなっています

桜島の特産品であるつばき油の商品開発、オンラインショップでの販売などを通して、つばき油が桜島の新しい産業のひとつになることを目指して活動しています。

つばき油には桜島由来の背景があり、そのストーリーを伝えていくことにも力を入れていきたいですね。

minato cafe

また、桜島の玄関口である港をにぎやかにし、「観光客と地元の人が交流できる場をつくりたい」という想いからクラウドファンディングで資金を集め、観光客と地元の人が交流できるカフェ「MINATO CAFE」を桜島港フェリーターミナルにオープンしました

桜島にいらした際には、ぜひ「MINATO CAFE」にお立ち寄りください。

「桜島火山の自由研究」は夏休みの課題にぴったり

桜島火山の自由研究

ー「桜島ミュージアム」で開催予定のイベントがあれば教えてください。

福島:現在は新型コロナウイルスの影響もありイベントは自粛中ですが、「桜島火山の自由研究」は、学生の自由研究向けの体験プログラムとして毎年おこなっています

桜島ビジターセンターをワークシートを使って見学し、その後は野外で溶岩と植物の観察、簡単にできる立体模型の作成などをおこなう予定です。

「桜島火山の自由研究」は、調べ学習と立体模型の工作を組み合わせた自由研究にぴったりの内容なので、ぜひ来年の夏休みにご参加ください。

動画で桜島を体験できるしくみを準備

ガイドツアー

ー「桜島ミュージアム」の今後の展望などがあれば、教えてください。

福島:“知識と想像力を使うと、景色が何倍も面白く見えてくる”というのは、私たちの活動のベースになっている考え方です。

よって、火山の知識を教えてくれるガイドと一緒に桜島周辺をまわることで、景色もいっそう素晴らしいものになると思います。

しかし、現在は新型コロナウイルスの影響もあるため、今後は動画で桜島を体験できるしくみをつくっていきたいと考えています。

たとえば、桜島の展望台に登って景色を眺めるだけではなく、「展望台に設置されているQRコードを読みこんだら桜島に関する裏話が聞ける」などができたらいいですね。

ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

福島:知識と想像力をもって景色やもの事を見ると、何倍も面白く見えてきます。

知識は多ければ多いほどよいので、学生の皆さんには勉強をがんばっていただきたいですね。

勉強は世の中を面白くしたり、豊かにするためにも必要なものなので、楽しんで学習してもらえたらいいなと思っています。

「桜島ミュージアム」では多くのことを学ぶことができるので、気軽に遊びに来てくださいね。

本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!

■取材協力:NPO法人 桜島ミュージアム

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